2012年7月31日

ラマダーン

オリンピック予選中の男子サッカー(U22)。第二戦の対戦チーム、モロッコは、ラマダーン中ということもあり、体力調整が上手くいかなかったのか、果敢に攻めはしたけれど文字通り「ガス欠」みたいな感じで、とうとう後半終了近くになって、日本の早いプレーに追いつけずに失点してしまいました。モロッコチームの監督も、ラマダーンによる調整不足があったという発言をしているようですね。

日本では、「ラマダーン」=「断食月」と訳されて、この間は食事をしないみたいなとらえ方をされますが、日の出から日の入りの間は(一部妊婦とか幼児とか例外はあるけれど)、水や食事を取らないと言うことで、日の入りから翌日の日の出までは、逆に食料や飲み物の消費量は通常よりも増加するみたい。また、旅行中とか例外も許されているみたいですね。WiKiの記事を見ると、物理的に飲食する事では無く、「ラマダーンに参加する」という「意思」の存在の方が重要なようですね。そう言うことを考えると、今回のモロッコチーム選手も、しっかり飲食を取り、満足のいく試合をする方がイスラム教の教義に合うような気がするんだけど。

イスラム圏の場合、女性の服装にも厳しいルールがありますよね。あるいは、顔を隠したり。そういう事情から、折角素質があってもこういう舞台に立てない女性選手も多くいるんでしょうね。勿体ない気がする。宗教的理由だから、異教徒の部外者からとやかく言われる筋合いは無いだろうけれど、でもオリンピックが本当に「スポーツの祭典」であるならば、もう少し大らかな解釈・適用があっても良いんじゃないかと思いますね。

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