2012年6月15日

量より数のディスプレー

毎度お馴染み、PCWatch山田祥平氏のコラムから、マルチディスプレーの話題について。先日発表された、AppleのMacBook Pro Retina Display Modelは確かに衝撃的だけれど、写真とかグラフィックとかの表示にはメリットはあるだろうけど、だからといって15"のサイズの中にあれだけの解像度を入れて、これまでの4倍表示能力が拡張されるかというと、そうでもない。余りに小さすぎる文字は、困りますからね。最近の16:9のアスペクト比なら、13"クラスのLCDに、1920×1080位まで詰め込んでくれたら満足。今使っているThinkPad X201sが、12"LCDで、1440×900(16:10)なので、表示サイズは少し小さくなるけれど、でも最近ではそれくらいの解像度が無いと、少なくとも仕事では使えないし。

昔のアナログディスプレーの頃は、信号品質が結構シビアで、一寸長いディスプレーケーブルを繋いだり、コネクターの接触が悪いと、ドットが流れて使い物にならなかったけれど、デジタルディスプレーになってからは、簡単にUSBなんかからも表示装置に接続出来るから便利。コラムにも登場するモバイルディスプレーにはちょっと興味があるんですが、横に並べて接続したときに、メインとなるであろうモバイルPCのDPIと合わないと、視線を左右に動かしたときに結構見づらいもの。解像度の違いや表示品質(色温度とか、発色具合とか)も気になるんですが、視線を動かしたときに例えば表示されている文字のサイズが微妙に違うと、何か違和感を感じるというか、膝かっくん見たいな感じになるんですよね。それをずっと仕事中やっていると、結構疲れます。

LenovoのThinkPad W700dsでは、LCD右側からサブスクリーンが出てきて、そこが拡張ディスプレーみたいに使えたけれど、あんな感じで、こうロールスクリーンを引き出すようにして、必要な時には大画面・高解像度になると便利なんだけど。いずれにしても、GUIの世界になり、さらに表示に必要な情報量もどんどん増えている現代では、ディスプレーの解像度もうなぎ登りな状態なわけで、Windows PCもRetina Displayは厳しいにしても、これから高解像度モデルが一つのトレンドにならないだろうか。もっとも、パネルメーカーがそう言う方向に行かない限り、実現は難しいだろうけど。実現方法は色々あって難しいとは思うけれど、Retina Displayのように量(=解像度)を追いかけるよりは、数で表示領域を確保すると言うのも有りかなと思います。例えば、IPv6ですべてのデバイスがアクセス可能になったら、手近なディスプレー、例えば電子広告のディスプレーとか自販機のディスプレーとか、簡易的な拡張画面としてリンクして使えるとかどうだろうか。当然、手持ちのタブレットやスマホを動員してもいいし、隣の友人のPCの画面だけ一瞬借りる、なんていう事も可能かも。文字通り、周りにあるディスプレーをかき集めて「数の勝負」で押し切るなんて言うことも出来るんじゃ無いだろうか。まぁ、その時周りに居た人は迷惑かもしれないけれど...

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