2012年6月5日

粋なご夫婦

最近増えてきた「金曜日の新幹線シリーズ・番外編」。本日は、品川の某社でとあるミーティングがあり、しかも午前中に会社でのミーティングが入ったので、いつもの金曜日のように朝から出社することに。で、毎度同じように新幹線浜松駅構内のスタバで注文したものが出てくるのを待っている私の前に、ちょっと小粋なご夫婦がいらっしゃいました。

年齢は20代後半から30代前半くらいの二人。何が小粋かって、二人とも和服姿だったから。今日は、どちらかというと朝は少し涼しいくらいの天候で、半袖ポロシャツで自宅を出たときには、正直「ちょっと寒いかも」と思ったくらい。でも、このお二人は、夏用の薄い感じの着物でした。奥さんは明るい感じの少し華やかな着物で、ご主人は濃い色の紬かなというシンプルな和装。少し肌寒い今朝であっても、決して違和感は無く、これが7月の暑い朝であれば、観ただけで涼しさを感じるような清涼感です。

で、日頃着物なんか着たことの無い自分が言うのも何ですけど、ただ一つ残念だったのが、ご主人が手提げ鞄を持っていたんですが、それが多分ビクトリノックスの薄手のブリーフケースだったこと。奥さんも手提げ鞄を持っていましたが、こちらは着物の柄とちょっと似た感じのする花模様のバッグで、これはそんなに違和感は無かったんですが、ご主人の組合せは、「うーん」と... さらによく見ると、小さな小物入れの鞄を右肩から提げていたんですが、これも全体の色合いは深緑色で悪くは無かったけれど、イメージとして「洋風」の小物入れなので、ちょっとミスマッチかな、と。

多分、着物を着る機会は女性の方が多いだろうから、鞄や持ち物にしても和装に合う物って多いと思うんですが、男性の場合和装に合う鞄あるいは物入れって、ちょっと思いつきませんね。和装の時は小物しか持ち歩かないのが「粋」なわけだから、帯に挟んだり、袂に入れたり、袖口に入れたりというのが本来の姿なんだろうけど、ちょっと大きめの、例えばノートブックPCとかタブレットとか持ち歩きたいことも有るでしょう。その時に何を使うか悩みます。少し大きめの風呂敷を使えば、全部をまとめた形で持ち歩く事も出来るし、それなら様になりそうな気もするけれど、一日持ち歩くにしては少し使い勝手が悪そう。出かけた先で中身を渡して、帰りはコンパクトに畳めるのが風呂敷の利点ですからね。トートバッグみたいな形で小ぶりな鞄だと似合うかな。結構、スリングバッグみたいな、背中に斜めがけするようなデザインでも合いそうな気がする。時代劇なんかで、旅をする武士が背中に何か背負っているイメージが有りますが、あんな感じですね。

体型的に着物が似合うようになってきたので(つまり、下っ腹が出てきたということ)、着物なんかを着てみるのも良いかなと思いつつ、でも、それも洋装のトラッドとかフォーマルと同じで、それなりの積み重ねが無いと様にならないから、いきなりそんなことをやり出したら、今朝で合ったご夫婦に逆に「何、あの人の格好」と笑われそう。やっぱり、「想像」する程度が分相応な気がします。

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