2012年3月29日

イチローの持つ「華」

昨日東京ドームで開催された、ATHLETICS vs MARINERSのMBL開幕戦を観ていたんですが、#51イチロー選手の持つ「華」は、今シーズンも衰えていませんね。結果を見れば、5打数4安打の固め打ちで、しかも最後の5打席目のヒットは、延長戦での勝利を確定するダメ押し追加点となるタイムリー。4安打の内容も、イチローらしい内野安打2つを打てば、残りはピッチャー返しとのセンター前ヒット2つと、お手本のような内容。何度かSafeco Fieldに行き、ライブでイチローを観てきたけれど、昨日の東京ドームはそれ以上の盛り上がりだったんだろうと思います。

欲を言えば、ATHLETICSに松井ゴジラがいて、MARINERSにも岩隈、川崎と、最大で4名の日本人選手がフィールドに揃う姿を見たかったところだけれど、例えそうなってもイチローの存在が陰ることはないでしょうね。それでも、MLBがわざわざ日本にまで来て開幕戦をするというのは、彼らも含めた日本人選手のMLBでの活躍、またWBCなんかでの日本チームの活躍が大きく影響していることは間違いないでしょうね。

もう一つ凄く新鮮だったのが、昨日の試合はMLBの試合でしたから、ドーム内に楽器等の鳴り物が持ち込まれなかったこと。チアスティックの、あのうるさい音はしたけれど、プレーとプレーの「間」を邪魔する無粋なラッパや太鼓の音が内フィールドの清々しいこと。巨人・阪神とのオープン戦では、例によって日本チームの応援団が鳴り物を持ち込んでいたけれど、アレって本当に邪魔だと思う。何年か前に、トライアルで鳴り物を球場で使わないでプロ野球の試合をしたことがあったけれど、その時のボールがミットに入る音、打ったときの乾いたバットの音とか、ああいった物を日本のプロ野球でも再現してほしいですよね。勿論、やっている人はやっている人なりに一生懸命なんだろうけど、それを全ての観客が良しと感じるわけでもないし。イチローの「華」を称えるには、やはり心からの「歓声」が一番だと思いますね。

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