2012年3月15日

円安と日経高

今朝の時点で、US$1=83.72円、1EUR=109.09円と、かなり円安に振れてきてビックリ。最も、つい最近まで、US$1=72円とか、1EURが100円を切ったりとかしていたわけだから、10円も円安に振れてくると、結構影響がありますよね。仮にUS$1,000を旅行で使ったとしたら、10円違うと10,000円違いが出るわけで、これは大きい。一方で、日経平均も10,000円を久しぶりに超えて、日本経済も少し明るさが見えてきた感じがします。

比較的海外に出かけることが多い自分としては、やはり為替は円高傾向の方がありがたいわけで、出来れば70円台、まぁけいざいの事も考えると下がっても85円位で安定してくれると、そこそこ円高のメリットも受けつつ、日本の経済も何とか回りそうな気がするんですが。

日本の基幹産業である自動車業界が、かなり順調に回復してきているようで、春闘にしてもほぼ満額回答が出ているとニュースで言っていました。最も、折角回復しかけた経済を停滞させないように、労組側もそれ程無理な要求はしなかったので満額回答になったという話もあるみたいだけど、それでも震災やタイの洪水であれだけ影響を受けた自動車業界がこれだけ急回復してきたのは嬉しいところ。

一方で、家電業界はあまり景気が良くなく、これまでの「勝ち組」だったはずのシャープは定期昇給を凍結したりして大変そうだけど、パナソニックとか三菱電機や富士通は定昇維持をするようで、何とか総崩れは防げたみたい。ただ、家電については韓国の安値攻勢が厳しい状況ですから、これからどう言う回復戦略を出すか大変そう。逆に日経ビジネスには、その韓国に日本企業が進出している現状の記事がありましたが、これはそういうレベルの製品も、よりコストの安い場所で作る時代になったと思うべきでしょうね。つまり、日本ではこれまで以上に高付加価値製品を作るようにしないと駄目だと言うこと。

シャープで思うのは、1970年代とか国内の家電各社が当時の売れ筋商品であるテレビのブラウン管製造に邁進したなか、シャープは確か大阪万博への出店も控えて液晶へ投資をして、それが後の「液晶のシャープ」の基礎になったわけですが、同じ事を他社あるいはシャープ自身どれだけやってきたかと言うことですよね。色々問題はあるけれど、韓国のSamsungやLGEはそこに投資をして今のLEDビジネスを作ったわけだし、そこから家電製品も伸ばしているわけだし(ただし、実際のビジネスがどうなのかは???だけど)。正直なところ、裸眼3D LCDが次のキーコンポーネントで、それを商品化レベルに早く物にした者が次の勝者だと思うけれど、そうなると今の家電のスタイルやデザインも変わってくるだろうし、日本や韓国以外の国がダークホースで登場してくる可能性も高い気がします。いずれにしても、日本の経済にしてみれば、まずは円安になって日経平均が上がって体力回復をする事が先決で、その間に先行する海外のメーカーに話されないように付いてくのが精一杯な状況から早く脱却しないと。その為には、価格競争に巻き込まれない製品が欲しいですよね。難しいけれど。

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