2012年2月17日

島田市市長の英断

まずは島田市市長の被災地がれき処分受け入れの英断に敬意を表したいですよね。一昨日は島田市役所に、賛成・反対、双方の団体が詰めかけてちょっとした騒ぎになっていましたが、感情的な印象しか受けない反対派の皆さんの様子には、どうひいき目に見ても同意できないところ。昨日も、試験焼却のために島田市の焼却場に詰めかけ、細野環境大臣に「説明など聞きたくありません」と感情的な様子で詰め寄っていた女性がいたけれど、それでは世間の同意は得られないんじゃないだろうか。

少なくとも、持ち込まれて焼却される廃棄物の線量は通常の空間線量と同じなわけだから、それだけ燃やしたからと言って回りに放射性物質が拡散するわけではないはず。それでも反対というのは、「放射能」とか「放射線」という目に見えないものに対しての恐怖か、それに伴う風評被害に対しての懸念と言う事になると思うのだけれど、そういう点を指摘して政府や自治体の考えや対応を訴求すれば、まだ納得できる点も見つかるかなと思うんですが。ニュース等を見ていて、一つなるほどと思ったのは、今回は被災地でいろいろなものが混在して発生した瓦礫だから、重金属とかその他有害部室の不安があると言うことで、これはそれなりに説得力があるかな、と。ただ、その為にも今回の試験焼却は意味があるはずですよね。

いずれにしても、まずは全体のスキームを今後常に透明にする「情報開示」を徹底する事と、後は今回の島田市の件を切っ掛けに、賛同・同調する市町村を徐々に増やす努力が重要ですよね。東京都がいの一番に手を上げて以来、やっとこれで2件目なわけですが、ここから3件目、4件目と、徐々に加速度を付けて行けたら、被災地の復興も早まるだろうし。

ところで、細野大臣が「計測器を貸し出すので、自分でも調べて下さい」と言っていたけれど、貸すのは良いけれどちゃんと計測の専門家も付けないと、とんでもない使い方や誤読して、それがまた新たな騒ぎを生みそうな予感が... ブームと言っては失礼だけど、放射線計測器が今いろいろなお店で販売されているけれど、その精度や計測範囲、さらには較正作業などどうなっているんだろうか。まだ暫くは、そういうドタバタが続きそうですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿