2012年2月13日

天皇陛下の治療

天皇陛下が、以前から見つかっていた心臓の狭心症の治療のために、バイパス手術をするというニュース。自分の父親よりも2歳年上なので、今年79歳になられると思うんですが、もうそろそろ日々の公務等は二人の皇太子に委譲するなりして、ゆっくりと生活していただくことが、一番必要ではないかと思うんですよね。

勿論、皇室としての伝統、陛下ご自身の気持ちもあるとは思うけれど、幾ら回りに最高クラスの医療チームがいて、日々注意をしているとはいえ、80歳近い高齢者に、緊張と肉体的負担の続くような仕事を続けさせるというのはどうなんだろうか。確かに、自分の父親も含めて、回りにいる高齢者の様子を見ていると、それまで仕事をしていたときには辛そうなときもあったけれどそれなりに充実していたのか元気だったのが、いざ仕事を辞めて隠居生活には言ってしまうと、その途端に何となく更けてきてしまう、元気が無くなってしまうような雰囲気になるのも事実。言ってみれば、それまで出ていたアドレナリンが、旧になくなってしまうような感じなのかもしれないけれど、でも自分の父親の場合は、それまで趣味とも言えなかった書道にちょっと目覚めて、賞など貰ったこともあり新たな趣味としてのめり込みつつあり、また健康診断で引っかかった糖尿病対策で、毎日散歩をするようになり、それまで心配だった健康も逆に少し安心できるようなったし。まぁ、天皇陛下と一般の老人を同列に比較するなと怒られるかもしれないけれど、でも、陛下の健康を心配するのであれば、どう言う症状でどう言う治療をするのか、と言う話以上に、これからどうやって安息にご自分の研究やご家族と生活していただくか、と言うことを先ず心配するべきじゃないだろうか。

本当ならば、ちゃんと息子が後をしっかり継いでいけるだけの信頼と責任を持てれば良いんだけど、息子が特に長男が頼りないというのは、何となく自分のところと同じで、そこは妙な親近感を抱いてしまうわけで(をぃ)。いずれにしても、陛下の健康を心配する報道は多々あれど、本当に治療を続けながら、まだ公務を続けることに疑問を呈するメディアや意見がないのが、とっても不思議。もし自分が自分の父親にそのようなことを強いているとすれば、きっと親戚中からクレームの嵐になると思うんですけどね。「天皇制」という制度が、日本という国で非常に重要なシステムであることは認めるけれど、でも「人」として最後は充実した人生を全うして貰うことの方が、何よりも大切じゃないだろうか。

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