2012年1月16日

もしも日本から軽自動車が消えたら

TPPの意見公募で、米国のビッグ3が日本の軽自動車撤廃を要求したという記事。何とか日本のマーケットに食い込みたいという気持ちは分かるけれど、仮に今軽自動車が日本から消えたとしても、ビッグ3の自動車が増えるのは微々たる紋だろうなぁ。だいたい、日本の道路事情を考えたら、USの自動車はサイズとしても燃費としても今ひとつ。軽自動車が仮に無くなったとしたら、その穴はリッターカー辺りが埋めるんだろうけど、それに対応する車種って無いですよね? 逆に、ドイツGMのゴルフとか、英国ローバーのミニクーパーとか、サイズ的に近いそちらの方の人気が出てくるんじゃないだろうか。さらに1990年代後半からの円安誘導製作も不利、と書かれているけれど、それなら今の歴史的な円高は非常に有利な状況なわけで、でも米国車の人気が上昇しているという話は聞かないのは、結局ビッグ3自身の問題だなという感想しか浮かびません。

日本の軽自動車のカテゴリーって、新興国とかのマーケットで受ける気がしていて、だからスズキなんかはインドとか東南アジアで実績があるんだろうと思っています。そういうマーケットを、ビッグ3は取る気がないんだろうか。TPPについては、賛否その根拠もあやふやなものも多く飛び回っているけれど、この日本の軽自動車廃止すべき論もそれに近い意見の一つのように感じますね。右ハンドルの日本メーカーが、わざわざ左ハンドル車を作って米国に進出したくらいの気概をビッグ3も見せないと、日本での成功は無いでしょうね。

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