2011年12月29日

威力業務妨害

沖縄の環境影響評価書提出に関わるドタバタ。Webの新聞各紙を見ていると、未明の直接持ち込みはけしからんと言う論調が多く大きく取り上げられているけれど、個人的に感じるのはその前に運送業者が配送に来たときに、勝手に荷物の宛先を問い詰めたり、挙げ句の果てには納品作業を妨害したりと業務妨害をしたことの方に憤りを感じるのだけれど。確かに、沖縄のこれまでの歴史を見れば同情する部分も多くあるし、またこの二年間良いように振り回された怒りも分かるのだけれど、結局その後でやっていることには賛成できないことばかり。

少し前に環境保護団体が宅配業者の集配場に侵入して、鯨肉の入った荷物を盗み出して「正義のためなら許される」みたいな事を言っていたけれど、あれと同じですよね。勿論、正義のため自由のためには、どうしても法を破る事もあるだろうけれど、沖縄の件にしても環境保護団体の件にしても、そこまでの話ではなく、単に彼らが批判しているような「力で解決する」事を自らやっているだけのように映ります。

優先順位を考えたら、過去事故やトラブルがあった危険な普天間基地を無くすことが最優先のはずで、その為に辺野古に移設しようという話が進んでいたはず。勿論、究極的な「県外に全ての基地移設」という解決策にはならないかもしれないけれど、その為には米軍基地を集約して縮小して、規模的にも内容的にも、移設しやすい環境にしていくというのも方法の一つのはず。これまで苦しめられてきたのだから、今すぐに無くせと言う気持ちも分かるけれど、一番高い場所までハードルを上げてしまっては、その苦しい時間が長くなるだけですよね。少しずつでも痛みを減らしていき、最終的に解決する方が、結果的に負担にしても時間にしても早いんじゃないだろうか。

沖縄県庁前で宅配業者のトラックを臨検(?)する様子が何度かテレビで流れたけれど、本来は沖縄の基地問題の話題ではあるけれど、だからといって勝手に個人のプライバシーを侵害したり(配送先の確認)、一企業活動を妨害していいのかと、そっちのほうに個人的には疑問を感じるシーンでしたね。

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