2011年12月6日

思い込み

自分の部屋には24時間換気用の換気扇があって、これまで約5年くらいずっと使っていました。勿論、天気の良い日などで窓を開けているようなときには不用ですから止めていますから、24時間365日5年間動きっぱなし、というわけではありません。で、その換気扇が、二週間くらい前かな、朝起きたら止まっているのを発見。この換気扇は、壁に電源スイッチと「強・弱」の切り替えスイッチがついていて、その電源スイッチには内蔵ランプが入っていて、オンの時には光る仕組みになっているんですが、それが消えている。勿論、換気扇も動いていません。「24時間運転前提の商品が、5年くらいで壊れるのもどうかな」とその時は思ったんですが、これから室内で暖房器具を常用する時期ですから、室内換気は結構重要。この週末にでも新しい物と交換しようかと思っていました。

で、日曜日に部屋の掃除をしているときに、この壊れた換気扇も取り外すか、カバーくらい取って中の様子を確認しようかと思いつきました。で、カバーに手をかけたときに一つの注意書きに気がつきました。そこには「カバーを取り外すときには、電源ボタンを切る、あるいはシャッターレバーを『閉』にする。」と印刷されています。シャッターレバーとは、この換気扇の下側についているレバーで、悪天候の時に屋外の排気口から空気や雨水が逆流しないように蓋をするレバーです。で、どうもこのレバーも電源に連動しているようですよね、この説明では。そこで閃いたのが、このレバー位置が緩んでいるのではと言うこと。試しに、一度「閉」に戻してから「開」にしてから、オフにしていた電源スイッチを入れたところ、おぉ、ちゃんと点灯して止まっていた換気扇も動き出しました。

実は、9月の台風15号が浜松を直撃したとき、あまりにひどい天候だったのでこの換気扇のレバーを「閉」にして使用を止めていて、その後元の「開」の位置に戻して使っていました。この日まで、このレバーが電源スイッチに連動しているなんて知りもしませんでしたが、その戻したときに中途半端な位置になっていたんでしょうね。その後使っているうちに振動などの影響で接触不良になったんじゃないだろうか。確かに、レバーを「開」に戻すときに、最後に少し力がかかる感じがあり、これを最後までぎゅっと押し込まないといけないようです。この力が掛かりはじめのところで、「あぁ、もう開いた」と勘違いして中途半端な状態にしていたようです。

実は、このレバーは単に外側の排気口のシャッターを開け閉めするだけの物理的な機能だけだと思っていたので、これまでそんなことは全く考えませんでした。しかし、機能目的を考えたら、レバーと電源を連動させるのがフェイルセーフの考え方だし意味があるわけで、この作り込み方は当然のこと。取扱説明書にも同様の注意書きが書いてあるんだろうけど、そういう所を確認しないで、自分で「故障」と思い込んでしまうところが、まだまだエンジニアとして甘いんだろうなぁ。もう30年近く過ぎるのに(自爆)。PD/PA (Problem Determination/Problem Analysis) は、思い込みや想定抜きで、事実と目の前の現象からちゃんと確認しないといけませんね。基本を再認識しました。

0 件のコメント:

コメントを投稿