2011年10月30日

新幹線初心者?

いつもの「金曜日の新幹線シリーズ」。今回は車内ウォッチではなく、人物ウォッチ。土曜日に品川駅で下りのひかり号を待っていたとき。直ぐ近くに、ホーム担当の駅員さんがいて、数分間隔でホームの両側に次々と進入して発車していく新幹線を裁いていたんですが、そこに一人の男性が近づき「... 名古屋に行くの?」と切符をだしながら聞いています。台詞の全部が聞こえたわけではないけれど、「浜松行くの」とか「静岡行くの」なら分かるけれど、名古屋には全ての新幹線が停車するので、なんだろうと思ってついそちらを見てしまうと、切符を駅員さんに見せながら「これで、名古屋に行きます?」みたいなことを聞いている。

ぱっと見は、私と同じか少し上くらいの感じの男性。スリムなデザイナーズジーンズに、ジャケットは黒いレザーのもの。ぱっと見「業界関係者?」と思う感じの、ラフだけどちょっとオシャレな格好。手荷物も、薄いブリーフケース一つだけの身軽な様子で、IT企業の創業社長という雰囲気も(勝手に個人で)感じます。で、さらに驚くのが、どの新幹線に乗ればいいのか聞いていること。いゃ、自分で切符買ったんじゃないのかい、と思わず突っ込んでしまいそうに。駅員さんも大変ですね、入線してくる新幹線の安全確認をしながら、切符に印刷されている番号を確認すると、ホーム上に表示されている電光掲示板を指さしながら「次に向こうに入ってきます」と答えます。思わず、「子供でも切符と掲示板を見れば分かるだろう」と心の中で突っ込んでしまう。で、この男性氏、切符も掲示板も見ることなく、「こっち?」とか聞いている始末。これが、子供とか、それなりに高齢のお年寄りならまだしも、まだバリバリ仕事をしている雰囲気のいい大人が、と思わず思ってしまうくらい。

流石に駅員さんも心配になったのか、もう一度切符を確認すると「指定席(のぞみ号に乗ろうとしていた)は5号車ですから、もう少し前ですよ」と説明しているのに、この男性氏、そのまま一番近くの7号車の入り口前に並びます。その場所の上には、次月と入ってくる新幹線の番号と行き先を表示する電光掲示板があるので、それを見れば一目で分かると思うんですが、見ている限りではそういう確認をしている様子はなく、一度列に並んだものの、何か左右をきょろきょろすると、さらに後の方、自分の乗車する号車とは反対側に歩いて行ってしまいました。

まるで、生まれて初めて新幹線というか列車に乗るような雰囲気の男性でしたけど、ちゃんと目的ののぞみ号に乗車できたんだろうか。私が乗車するひかり号が一つ先に発車してしまうので、その様子は確認することが出来ませんでしたが、ちょっと気になる光景でした。

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