2011年10月3日

頑丈なパソコン

今朝のCX系「めざましテレビ」のコーナーで、PanasonicのTOUGHBOOKとASUSのEee Pad Transformerが登場して、タフネスさの検証をしていたけれど、ちょっとEee Padは可哀想でしたね。銃弾を打ち込まれていたから。実際に洗浄なんかで使われているTOUGHBOOKの方に、是非銃弾(と言っても、競技用の弾丸みたいだったけど)を打ち込んで、本来のタフさを照明して欲しかったところですけど。

実際に使う場合に、スキーのジャンプ台から落としたりとか、銃弾を撃ち込まれるような場面は殆ど無いと言って良いけれど、たとえばスキージャンプ台ではなく、階段の上から落として下まで転がり落ちた、とか、タブレットだから机の上に置いていた時に、手が滑って料理ののったお皿や鉄アレー(マテ)を落としてしまったとか、もっと現実的に起こりそうなシチュエーション(をぃ)で実証実験して欲しかったですよね。

ノートパソコンの強度は、たとえば10年くらい前の機種だと、都内の満員電車のラッシュ時に人圧で身体が押されて、その時に鞄の中に入れたノートパソコンが折れてしまった、液晶が割れてしまったなんて言うことが結構有って、そこからメーカー各社はそれに耐えられるくらいの強度を保たせるようになりましたが、今だとパソコンケースみたいなものがあるし、鞄にしてもパソコンを収納する事を前提にしている製品も多いですしね。その次くらいに多かったのが、机の上で使用している時に、ACアダプターのケーブルを引っかけてしまい、それでパソコンが机から床に落ちて壊れるパターン。Appleなんかは磁力式のコネクターにして、力が掛かると抜ける方式にしたけれど、最近では多くの会議室で机にACコンセントやアダプターを配置している場合が多いし、なんと言ってもバッテリー駆動時間が延びたので、結構バッテリーでそのまま一日使えると言う場合も増えましたしね。

そう考えると、暫く前には重要な課題だったパソコンの強度とか安全性みたいな部分は、勿論高いことは良いけれど、それによってTOUGHBOOKのように4kg近くなるのも困るし、そこまで追求するのはオーバースペックじゃない、という気も最近しています。Eee Padは画面にゴリラガラスを使用していますが、同じようにゴリラガラスを使っているThinkPad X1にしても、もしあのガラスが通常の物で有れば、多分もっと軽くなったはずで、実は画面強度よりもその方が個人的には非常に重要だったりします。人によっては画面をドライバーでつつかれるからゴリラガラスは必需品と思う人もいるかもしれないけれど(笑)、でも多くの場合そこまでの強度は必要ないだろうし。

これからクラウド中心の時代になっていくと、自分のデータは勿論、OSやHDD/SSDのイメージ自体もクラウドにバックアップされて、iPhone/iPodがiTunes経由でリストア出来るような感覚で、いつでもどこでも最新の状態をリカバリーできる時代になってくるんでしょう。そうなると、ノートパソコン/タブレットにしても、ある程度の堅牢性は必要だけど、実は壊れることや紛失することは余り重要ではなく、壊れたら直ぐに代替機に自分のデータを戻せばいいし、盗難にあってもその中にはハードウェア以外何もない状態だったり、と言う時代が直ぐに来るわけです。昔の自動車も、壊れないこと、堅牢性が重要だったけれど、有る時から内部の人間を守ること第一にして、わざと壊れてショックを吸収するような構造になりましたが、パソコンだって、中のHDDを守るためにわざと筐体が壊れて仕舞うことも有りじゃないかと思うんですよね。物損保険みたいな物と組み合わせて、本体が壊れてもデータが残っていれば、本体を安くあるいは無料で交換してくれるような保険と一緒に。あるいは、本当に強度が必要ならば、それこそ外部装甲を追加して幾らでも強度やセキュリティを確保できるようにすればいいわけだし。人間だって、暑ければ薄着になったり冷却剤を使用するし、寒くなれば厚着をしたり保温効果のある下着を使うわけで、そういうデザインがパソコン特にノートパソコンに生まれてもいいんじゃないか、と。そんなことを今朝のめざましテレビの特集を見ていて思ったりしました。

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