2011年8月12日

なでしこジャパンから感じたこと

「なでしこジャパン」のW杯優勝の余韻はまだ覚めやらず、国内リーグの試合の様子なんかもテレビで見る機会が増えてきました。MVPを取った澤選手が所属し、それ以外にも6名もの「なでしこ」が所属し、現在リーグ戦トップのINAC神戸の試合は、注目度も高くなっています。で、そういった国内女子サッカーリーグの試合を見ていると、素人の自分でも随分技術がアップしたなという印象を受けます。最初見たときに感じたのが、「Jリーグ発足時の男子サッカーくらいのスピード感、テクニック、パワーがあるんじゃない?」ということ。言い方は悪いんですが、以前の女子サッカーは、ちょこちょこっと選手がドリブルして、そこにディフェンスがボールの取り合いで集まってくるような、そんなレベルの感じだったんですが、それが今見ていると、ちゃんとボールが左右前後の選手間で移動して「システム」を感じる動きをするんですよね。

フットボールも同じだと思うんですが、体格やパワーでは、どうしても欧米とかのチームには負けてしまう日本が、何とか相手と互角以上に戦えるのが「システム(=組織力)」と「スピード(=クイックネス)」だと私は思うんですよね。これは、どのスポーツにも言えることだとは思うんですが、より広い「面」で試合をするフィールドスポーツだと、その利点が寄り効果的に現れる気がします。例えば同じ11名のスポーツでも、フットボールやラグビーだとボールを中心にその前後に選手が集まらざるを得ないルールになっていますが、サッカーの場合フィールド全体を(オフサイドにならない範囲で)「面」でプレーをすることが出来ます。ラグビーのように、ほぼ横にプレーを展開しつつ前進するのに比べて、サッカーの場合にはボールから後、Gキーパーまでの範囲を使って、さらにい再度に展開して前にも攻めることが出来ると言う、スペースの使い方が重要なので、日本人向きなように思いますね。

日本のバレーボールなんかも、20年、30年位前には、いろいろなクイック攻撃で相手の隙を突く「柔よく剛を制す」みたいなシステムを完成させて、世界のトップに躍り出たけれど、パワーとサイズで優る外国チームも、そのクイックネスを身につけた後は、なかなか勝てませんでした。結局、日本もパワーとサイズを求めていくことになるんだけど、あれも「コート」という狭い範囲なので、各チームのちょっとした力の差が凄く大きいし、キャッチアップもしやすいように思います。

なでしこだけでなく、一昨日の日韓戦を戦った男子サッカーにしても、見ていて気持ちが良いくらいボールが繋がるんですよね。フットボールで言えば、サイドラインから入れるプレーが毎回アサイメント通りに通っている感じ。 監督をはじめ選手達も「満足行く内容」と試合後に口を揃えて言っていたけれど、チームプレーである以上システムがぴったりはまるときの強さは、単にフィジカルの強さだけでは決まらないことを実感しました。フィールドスポーツって、結構日本人向きじゃないか、と思わず感じながら観戦した、ここ数日の男女サッカーの放送です。

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