2011年8月29日

落とし穴

金沢市で起きた、旦那さんを驚かすつもりの落とし穴で、夫婦が埋まってしまい二人とも無くなった事故。最初聞いたときには、誰かが掘った落とし穴に知らずに夫婦が落ちて無くなった、痛ましい事故だと思っていたら、実は誕生日が近い夫を驚かすために、妻が友人とあらかじめ準備したものに落ちての事故と聞いて、正直呆れると共に、それで二人とも亡くなってしまってどうするのかとやりきれない気持ちも。

記事では、幅2.4m、深さ2.5mと、正直普通に掘るような落とし穴のレベルじゃないですよね。開口部の2.4mは、まぁ落ちやすくするために広くしたとしても、深さが2.5mって、幾ら砂浜と言えども、手掘りでそこまでやるかと言うくらいの深さですよね。某バラエティ番組のコーナーで、ゴルフの試合に見立ててタレントさんを落とし穴に落とすものがありますが、あれなんかを見て思いついたんだろうか。

自分たちの子供の頃は、まぁ落とし穴を掘って誰かを落とすというのは結構やったイタズラだけど、あれってなかなか穴を掘るのが大変なんですよね。柔らかい地面では掘っているうちに崩れてしまうし、崩れない程度の堅さの地面を掘るのは大変だし。だから、だいたいの場合、せいぜい1m四方位の広さで、でも深さは50cmとかその程度。1mほったら大変です。だから、仮に落ちたとしても腰くらいまでがずっぽりはいるくらいで、まぁ最悪でも足をちょっと捻る程度で、後は服屋からだが土で汚れる程度なんだけど、そういう経験をして、ここまでならイタズラで済むけれど、これ以上だとやばいという境界線を何となく理解していた気がします。今回の夫婦は、まだ若いから多分落とし穴なんて、多分初めて掘ったんじゃないだろうか。で、確実に落ちるように間口は大きく、さらに落ちたときのサプライズが大きくなるように深く、なんていう想像だけで作っちゃったんだろうなぁ。何らかの経験をしていれば、そこで一応リミッターが働くと思うんだけど、何も経験則が無いと、結局テレビで見たこと、想像したことが全てで、それが現実的かどうかと言うことは飛んじゃうんですよね。それが今の時代だとは思うけれど、何かストッパーというか、境界線をちゃんと認識できるような事が必要だなぁ。これまでなら、子供時代にいろいろな経験をして身体で会得していくものが、今の時代それがだんだん無くなってきていますからね。それが問題なんだけど...

亡くなった二人も気の毒だけど、一緒に準備した友人達はもっとやりきれないでしょうね。せめてものご冥福を祈ります。

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