2011年8月28日

寂しいお父さん

この週末、都内から帰りの新幹線の中。このひかり号、新横浜を出ると、熱海、静岡、浜松と停車するもので、私は3列席の窓際に座っていました。熱海で結構人が下りて、それと同じくらい乗り込んできて、私の前の3席列には中年の男女と40歳代位の男性が座ります。その横の通路でわさわさしているので、耳に入れていたiPodのイヤホンを外すと、どうも彼らは台湾からの観光客のようで、この3人以外にも窓際の2席列に自分と同年代くらいのお父さんと高校生位の女の子が二人、さらに小学生くらいの男の子が一人にお母さんと、総勢8名のグループ旅行中の様子。2列席の前にはお父さんと男の子、その後には女の子二人が座り、どうもお母さんは離れた場所の席しか取れなかったようで、暫く通路に立って何か話しています。

で、そのうちに、2列席の自分の子供達(多分)に「あなたたち、向かい合わせに座ったら」と見たいことを言い出したように、盛んに手振りでイスを回すような素振りを見せています。ただ、その回し方が分からないらしく、最初は窓の横についている、ジャケットとかを引っかける棒を引っ張ったりしていましたが、そのうちにイスの下のレバーに気がついたらしく、それを踏みながらイスを回して無事に目的達成。お父さん・男の子が後ろ向きになり、女なの子二人と向き合います。

そんな様子を横目で見ながら、暫くうつらうつらしていて、5分後くらいかな、目が覚めて何気に横を見ると、向かい合っていたイスが元の状態に戻っていました(笑)。後の女の子二人は、何かぶすっとした様子ですし、小学生の男の子はゲームボーイなのかな、一生懸命ポータブルゲーム機で遊んでいるし、一人お父さんが少し寂しそうに窓の外を眺めている雰囲気で... これが日本人の親子だったら「オヤジ、うぜー」とか言われたんだろうけど、台湾でも同じなんだろうか。ちょっとお父さんの悲哀を感じてしまった新幹線車内でした。

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