2011年7月17日

Googleでかわる人の記憶

ITmediaの記事から、Google等の検索サービスの拡大で人の記憶方法が変わるという記事。直感的に「同じだな」と感じるのは、パソコンや電子メールが増えだして、文字を「書く」機会が減ったため、「漢字は読めるけれど書けない」という人が増えている(「読めない」人も増えているけれど-笑) こと。自分の経験にしても、短期間に使う事柄は結構記憶していますが、10年、20年、という長い期間の記憶能力って落ちてきている気がします。もちろん、自分に関わる経験とか自分自身のことは覚えているけれど、それに付随した社会的な出来事とか関連した情報なんかは、昔と比べて忘れている(思い出せない)事が多くて、直ぐにGoogle先生に聞いてしまう。それを繰り返すから、ますます必要な事以外は記憶しないで、後から思い出せないからGoogleに頼る、というループが出来ている気がしますね。

記事の最後のように、これまでの記憶力だけでなく、思考力とか論理構成力みたいなものがますます必要になってくる気がしますが、もう一つ検索結果のトップ項目が必ずしも正解というわけでもないので、幾つかの検索結果から正しい情報、本来の傾向を読み解く能力も必要でしょうね。言ってみれば、雑多な情報から本来の意味を漉し出す力。往往にして、「自分が欲しいと思っている情報」とか「自分に好ましい情報」を正しいと思いがちだけど、あえてそうでない情報も含めて判断できる能力ですよね。もう一つは、より早く正しい情報に行き着くために、どう言う検索語を入れればいいのか、情報の絞り込みが出来る経験値と言うか能力。これはこれで、幅広い知識や絞り込むべき語句の知識も必要ですしね。

でも、最も大切なことは、そういう時代の流れをいち早くキャッチして自分の動作・行動様式をそれに合わせられる柔軟さ、でしょうね。

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