2011年7月23日

エアアジアジャパン

正式に発表された、ANAとエアアジア合弁のLCC「エアアジア・ジャパン」。関西はピーチ、関東はエアアジアジャパンという棲み分け戦略で両立させるみたいでけど、さてどうなんだろうか。国際線の多い成田から、LCCで日本各地の国内へという需要はそれなりにあるかとは思うけれど。今も、成田離発着の国内線はあるけれど、本数や時間帯が悪いですよね。あれが改善されて、地方からでも成田経由での旅行がもっとしやすくなるとうれしいけれど、でもANA系列とはいえ、LCC部分と国際線部分は別料金なんでしょうね。後、マイルはつかないんだろうなぁ、「エアアジア・ジャパン」だから(笑)。

「タクシー料金よりも安く飛ばす」なんて事が書かれていますけど、それはそれで魅力的な反面、Door-to-Door Serviceのタクシーと違って、わざわざ空港まで出かける手間がある分どういう動機付けをしていくのか、それも含めて考えないと。羽田とか福岡とか、都市内交通に直結している空港は良いとして、成田空港なんか、あそこから都心に出てくるのも(昔よりは良くなったけれど)大変ですしね。ただ、これで乱立気味だった地方空港が救われるかもしれないなんて言うことをちょっと考えました。勿論、LCCですからそれなりの集客力のある空港でないと駄目だけど、大手ではカバーできない路線でも、時間帯でうまく使えば、しかも料金が安ければ、需要喚起になりそうな気がします。ただし、例えば静岡空港で考えると、FDAはもろに影響を受けるだろうし、ANAにしてもそれなりに搭乗率を維持している札幌・沖縄線撤退なんていうこともありそう。

ビジネスとして、就航地、スケジュール、いろいろ課題はあると思うけれど、やはり日本でLCCビジネスが成功するためには、「遠距離高速移動は新幹線」という日本人のDNAをどこまで変えられるか、それにかかるでしょうね。新幹線で3時間を超えると新幹線よりは飛行機に傾くそうですが、その時ネックになるのが価格。だから、LCCが本当にタクシー並みの料金で全国の主要地域を網羅できたら、また日本にとって新しいビジネスチャンスが生まれそう。空港で安くレンタカーを借りることが出来れば、空港が都市部から離れていてもそれほど問題は無いし。単に料金が安いLCCを導入するだけでなく、そういう関連するスキームも一緒に考えないと難しい部分もありますが、当初20万人だった利用客数を3000万人まで増やしたエアアジアの実績に期待ですね。しかし、そうなるとFDAが心配だ...

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