2011年7月27日

ガイガーカウンター

家庭用消臭剤等で有名なエステーが、家庭用放射線測定器(ガイガーカウンター)を販売するという記事。実は数日前に受け取った、JustsystemのオンラインショップからのDMに「放射線測定機器(ガイガーカウンター)AT2503A」なんていう売り込みがあり、ビックリしたんですが、まぁこういう時期だから注目が集まるのは仕方ないんでしょうね。

で、タイトルにもあるように、自分たちの世代だと「放射線測定器=ガイガーカウンター」というイメージで、「ピピピピ、ピーーー」みたいな、放射線の高低を音で知らせるようなシーンを、よくテレビドラマなんかで見ました。最近のものだと、「何μシーベルト」みたいに具体的に表示されますけれど、でもちょっと調べて見ると放射線検知のセンサー種類によって、いろいろな種類があるんですね。また、一般的にガイガーカウンターとして知られているものでは、放射線の回数は計測できるけれど、強さまでは分からないというのはちょっとビックリ。極端な話、「放射線が放出されている」事は分かっていても、それが全く人体に影響の無いレベルなのか、致死レベルなのか分からないと言う事ですよね。

ちょっと調べて見ても、やはり性能と価格は比例するよなというのが素朴な感想。福島原発近くのクリティカルなエリアでは、精度の高い正確な機器が必要ですが、逆にそれ程放射線量が多いわけではない周辺地域では、性能の低さや誤差が逆に要らぬ不安や動揺を生む事もありそうですね。

自分が生まれた1960年代前後から、アメリカ、ソ連、中国などで地上核実験が始まり、以前見たテレビ番組では、当時の空中放射線量は現在の1,000倍位あったという話を聞いてちょっとビックリしたんですが、その時説明をしていた原子力関係の先生は「当時はこれだけの線量があったけれど、だからといって放射線障害が世界で増加したようなデータは無い」と言われていて、余り神経質になる必要はないという意見でした。確かに、中国がガンガン核実験をやっている時期は、自分が生まれて暫くした頃で、結構偏西風に乗って運ばれてきた核物質を吸収してたんだろうなぁ。そういう意味では、自分は既に耐性を獲得しているのかも(ないない)。

今のところ福島原発の収束作業は、苦労やトラブルは生まれつつも何とか来年初めの冷温停止に向けて計画に沿って進んでいる様子。半年後には、今回ブームのように売られているガイガーカウンターも、どこか部屋の隅に忘れられているようになって欲しいですね。

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