2011年6月16日

バージョン管理

停滞し混乱している日本の政治。被災地復旧のための第一次補正予算は何とか通ったものの、次の第二次補正予算は大人の事情で直ぐにはできないので、その前に小幅な補正予算を通そう、それは第1.5次補正予算だ、なんていう話が。「どっかで聞いたような話だなぁ」と思ったら、仕事でよくある話。製品リリースだと「リリース1」「リリース2」「リリース3」とか、あるいはスケジューリングなら「フェーズ1」「フェーズ2」「フェーズ3」とか、要するにメジャーイベント毎に連番を振って進捗状況を表します。ただ、そんな風に綺麗に行かないのが世の中であって、リリース1を出す直前・直後とかに直ぐに細かな修正とかが見つかって、次のリリース2まで待てないから、マイナーなアップデートを「リリース1.1」(影響は小さいよ)、「リリース1.5」(本当はリリース2規模なんだけど、余り大げさにしたくないから1.5ね)とかいう作業が生まれてきます(笑)。最近では、番号が変わっていくとどうもお客様なんかの印象が悪くなるので、「リリース1」「リリース1-リフレッシュ」「リリース1-リフレッシュ2」などと、姑息な言い方をしたりして(爆!)

ただ、こういった事って、開発作業しているときに突発的な問題とか発生したり、どうしても期日までに解決できない場合の対策として取らざるを得ないものであって、今回のようにまずは全てのリソースを投入してできること全てやらなきゃいけないような状況の時に、思いついたような小幅な対策を出していくというのは、それはもう戦略を間違っているとしか言えません。つまり、ロングレンジ、ミッドレンジのプランが無くて、ショートレンジの対応をその場その場に合わせて回していくしかないという、能力不足の証拠でもあるんですよね。あるいは、組織として機能していない、問題を抱えているか。そういう場合、普通は組織としての自浄作用が生まれて、必要な場所に必要な手当がされるはずなんですが、不幸にしてその自浄作用が生まれない場合も多々あるわけで、それを今感じてしまいます。

バージョン管理なら、スーパーバイザーがリセットすることも出来るけれど、現実の世界ではそれができませんからね...

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