2011年4月19日

メジャー空港間のシャトル便

JALが、関空-成田の接続便を5月から運用を休止するという記事。運休そのものもショックですが、G.W.中にもかかわらず、というのがもっとショックですよねぇ。ただ、わざわざ関空に出て、そこから成田に行く乗客ってどれくらいあったんだろうか。アクセスしやすさなら、伊丹を利用するだろうし、時間帯によっては新幹線利用が便利だろうし、地方空港利用なら直接成田なり羽田二行くパターンの方が便利だろうし。数日前にスカイマークが成田と地方空港を結ぶシャトル便を、最安980円という価格で打ち出したけれど、経路設定としてはこちらの方がまだ脈がありそう。

ただ、国際線を自社で運行しないから、それなら国際線を飛ばしているJALなりANAで国内線の切り込みを入れる方が、価格的にも後多分スケジュール的にも有利だろうから、このスカイマークのシャトル便もどうかなと思うけれど。「980円」という価格は衝撃的だけど、この会社の場合とにかく話題性で路線をスタートして、駄目そうならさっさと撤退すると言うが「ビジネスモデル」みたいなものだし。A380を運用するようになって、それに接続する出来るようになれば魅力的なんだろうけど。

関空と成田の間を行き来する理由が生まれないうちは、このJAL便の復活は厳しいかもしれませんね。ANAのLCCが運用を開始すれば、それに接続するフライトが増えるかもしれないけれど、それも起爆剤と言うほどには大きくならないだろうし。やはり拠点空港として、魅力的な就航先、フライトスケジュールが無いと、わざわざ地方から出てきて関空から出発しよう、関空から戻ろうという気持ちにはなれないですよね。結局は、空港としての魅力がどれだけあるかと言う本質的な部分に戻ってしまう。関空にしても、セントレアにしても、成田があれだけ不便な場所にあると散々言われてきたのに、それと余り変わらない地理的場所に作ったというのが、そもそも間違いなんだろうけど。アメリカなんかだと、これくらいの距離にある空港同士のシャトル便なんて珍しくもないんでしょうけど、結局日本の場合まず先に新幹線で繋がってしまっているから、そういうビジネスモデルは成立しにくいんだろうなぁ。なかなか厳しいですね。

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