2011年3月22日

交流電源

連休中は計画停電も無かったものの、週明けの今日からは再び計画停電が予定されています。今回の震災では、東京電力、東北電力という、50Hz地域の電力会社が被災して、それにより電力供給が厳しい状態になったわけですが、だからこそ東日本(50Hz)と西日本(60Hz)の違いを、そろそろ統一しなきゃいけない時期ではと言う気がします。こちらの記事が詳しいと思うんですが、交流変換可能な施設は全国で3カ所で、全体の電力も100万KW。

自分が子供の頃は、同じ商品でも50Hz用、60Hz用と2種類作られていて、浜松は60Hz地域でした。だから、たまに秋葉原に買い物に行く場合には、関東用の50Hz対応製品ではなく、60Hz用製品あるいは50Hz/60Hz両用の物を選ばないといけない時代。その後、機器によっては50Hz/60Hzの切り替えボタンが付いてくるものもあって、良くあったのがAC電源を利用した時計。交流のサイクルをクロック代わりに使っていて、それで分周して計時していたので、50Hz/60Hzを間違えると偉いことに。後、掃除機なんかも周波数違いの製品を使うと、モーターが過熱したり(50Hz用を60Hz地域で使う)なんていうトラブルもありましたね。ただ、その頃から比べて、一般家庭の電化製品の多くは、今では交流周波数の違いなんて意識しないで使える物が殆どですよね。多分、工業関係では今でも依存する部分があるのかもしれないけれど、一般家庭や地域に散らばっているの数から言えば、どうしても50Hz/60Hzに依存しているものって、かなり減少したんじゃないでしょうか。

この震災を切っ掛けに、というと語弊があるかもしれないけれど、日本全国で柔軟に電力需要に対応出来るように、今回を機会に統一したらどうだろう。只悩ましいのは、どちらに合わせるか、ですよね。震災で被災した施設に新規に機器を入れるときに切り替えるのが一番効率が良さそうだけど、一刻も早く電源復活を願っている被災地のことを考えると、まずはこれまで通りの電力供給が最優先ですし。また、60Hz地域に50Hzを流すのは効率が低下するくらいの影響で済むけれど、50Hz地域に60Hzを流すと過負荷でトラブル発生する恐れもあるし。

とは言っても、将来のことを考えると、やはり交流電源の統一は必要だと思います。例えば新規製品は必ず両周波数対応を義務づけるとか、エコポイントではないけれど、そういうインセンティブで買い換えさせるとか。ただ、アナログ停波の場合は、最悪テレビが映らなくなるだけで済むけれど、周波数変更の場合機器の破損だけでなく、そこから発熱して火災等の被害も考えられるので厳しいとは思います。地震や津波の被害対策はこれから活発になるだろうけれど、この電源対策についても同じくらいのレベルで必要なんじゃないだろうか。

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