2011年3月12日

通信インフラ

今回の地震の中、オフィスで待機していた時、情報ツールとして威力を感じたのが、携帯のワンセグとTwitterでした。会社の中では、NHKの臨時放送を流していたんですが、他の放送局の内容等を確認するのに、久しぶりに携帯のワンセグを起動して活用。揺れの時には、高層階が災いして長周期振動で大きく揺れたんですが、逆にワンセグ利用時にはその分電波の入りがよく、仕事で使っているPCのUSBに携帯を接続して電源供給しながら地震の発生した15:00頃から、何とか電車が動き出して移動可能となった22:00過ぎまで、ずっとワンセグで地震情報を見ていました。

その電車の運転情報で重宝したのが、Twitterで更新される各地の運行状況。最初のうちは、運休ばかりでしたが、地下鉄の銀座線や半蔵門線が21:00頃から動き出した後、私鉄も動き始めて、ワンセグの放送ではカバーできないニッチな情報収集には絶大な威力でした。もちろん、確度の低い情報を「拡散」しているユーザーも多くて、全部が全部信用できたわけではないけれど、 それでも大手のメディアではカバーされない情報収集では、個人の集合知の凄さを実感しました。

ただ、今回の場合は、東京・関東地区は、震度はこれまでよりも大きかったけれど、インフラに対しての被害はそれほどでも無かったわけで、通信インフラ、特にインターネットを支えるネットワークやデータセンターが稼働していたことが最大の理由。もし震源地がもっと関東に近かったり、あるいは千葉のコンビナートで発生した火災のような事故が、もっと首都圏の中枢で発生して通信インフラが途絶したような場合には、こんなにうまく情報流通は出来なかったでしょうね。

震源地に近い場所では、まだそんな余裕は無いのだろうけど、やはりこういう災害が発生した時に一番重要なのは「情報」なんだと実感しました。その為にも、陸上のネットワークだけでなく、衛星通信インフラのような地上災害が発生しても何らかのバックアップ可能な体制が必要なんでしょうね。超高速インターネット衛星「きずな」や、準天頂衛星「みちびき」といった技術を、これを機会に実用化し定着させないといけないのかも。

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