2011年2月6日

NRT-BOS-HNL (14) - 帰国の長い道 (1)

今回の帰国の道のりは、単純にHNL-NRTではなく、HNL-SFO-NRTという経路。これは、何とかSWUの残り4枚のうち3枚を有効に使いたかったのが最大の理由で、実はNRT-HNLだと、BusinessクラスのアップグレードキャンペーンとかやっていたからSWUを使わなくても良くなってしまうからと、出来れば、1回の渡米で出来るだけEQMも稼ぎたいし。で、NRT-SFO-BOSを発券し、帰りのSFOでS/Oしている間にやはり別チケットで購入したSFO-HNLを往復するようにしたのが、今回の旅程です。ここで問題なのが、SWUの期限があるので最後のSFO-NRTを1月31日(月)に出発しないといけないこと。30日(日)にはHonoluluでPro Bowlがあるわけだから、そうすると30日の試合後にSFOに移動しないと行けません。そんなの出来るのか?とUAのサイトで検索したら、30日の11:59発というフライトがあるじゃないですか。で、人生初のRed-eye Flightで試合当日の夜に移動することにしました。以前もSFO-HNLを往復した時は、B777でしたが、今回SFO-HNLのフライトは一回り小さいB767。で、この夜のフライトはさらに小さなB757。大丈夫だろうか(笑)。

試合後、お土産とか夕食も兼ねたデリ等を買ってホテルに戻ったのが19:00頃。まずはシャワーを浴びてさっぱりしてから、ビールとデリで夕食を摂り、その後帰国用の荷物の整理です。とは言っても、今回の旅行は大きめのボストンバッグ一つなので10分ほどで完了。21:30頃にフロントでチェックアウトをしました。予約通りなら、翌日の朝にチェックアウトするはずが、こんな時間にするわけで、フロントスタッフが怪訝な顔をするので"Flight schedule was changed."というと、"OK."と言って無事にチェックアウト完了。当然、金曜日から月曜日までの3泊分支払うわけで、そういう意味ではちょっと勿体ないのですが、まぁ安いレートで予約できたので良いかな、と。空港まではタクシーにしようかとも思ったんですが、時間もあるし荷物も一つなので、ホテル近くのバス停に停車する#19のTheBusを捕まえて乗車。40分位バスに揺られて、無事に空港に到着。流石にこの時間ともなると閑散としている空港ですが、ここでまず帰国旅程最初のトラブルが発生します。

すでにボーディングパスは印刷済みだし、機内持ち込み荷物だけなので、そのままセキュリティチェックに直行。荷物をX線スキャンのベルト台に乗せ、続けてパソコンを取り出してトレーに入れ、靴とあとポケットに入っていた札入れや携帯や時計をトレーに入れて送り出し、自分もX線のゲートを通過します。ここまでは問題無かったけれど、X線のモニターを見ていた若い女性係官がなにやら怪訝な表情。で、先輩の女性スタッフになにか言うと、この女性スタッフ、私に「こっちでちょっと調べさせてね」と横のテーブルに連れて行かれます。最初はバッグの中の何か、ACアダプターとか引っかかったかなと思ったら、靴とか財布が入っているトレーが何か引っかかった様子。ここには、何もやましいものは無いけれど、この時ちょっと思ったのが、FeliCa系のカードが入っているから、その回路が何か誤解を生んだのだろうかと言うこと。

で、テーブルに行くと女性係官は「彼女(X線モニターを確認していた若い女性係員)が、この財布にナイフが入っていると言うだけど、確認してもいいわね?」と言うじゃないですか。あまりの予想外の問いかけに、どうぞどうぞと言うんですが、さて何の事やら???で、しばらく財布の中をあちこち見ていた女性係官が取り出したのが、持ち主も忘れていたずっと昔に財布に入れていた厄除けの小刀のお守り。ここで全て合点がいきました。勿論、何か切り出すような機能なんてない、高々数センチの小刀のオブジェが入ったお守りの袋なんですけど、ここで困ったのは「厄除けのお守り」って英語で何て言うのか??? "Let me explain..."と言いながら、一生懸命頭の中で説明する為のwordを探したり文章を作ろうとしていたところ、この女性係官は別の日系と思われる男性係官に"Please help me."と、私のお守りの確認をリクエストします。ここで助かりました。この男性係官、一目見るなり、"No, problem."と一言。で、一生懸命説明しようとする私に、片言の日本語で「ダイジョウブネ」と笑ってウインク。これで最初は険しい表情だった女性係官も、"Thank you.  Have a nice trip."と無罪放免です。

結果オーライだったけど、いゃいゃ参りました。この小刀のお守り、もう15年くらい前にとある人から貰ったもので、そのまま財布に入れて仕舞い込みすっかり財布の中に同化していて存在すら忘れていたもの。当然、15年間には仕事やプライベートの海外旅行の時にはいつも携帯されていたわけで、なんでこれまで問題にならなかったんだろうかと不思議です。一つ思い当たるのは、私はX線スキャンの時には、忘れ物とかするのが嫌なので、とにかく自分の機内持ち込みバッグの中に、財布や時計や携帯を事前に全部入れておき、X線スキャンに通すのは鞄とパソコンだけにするようにしています。で、今回はたまたま財布等を別にトレーに入れてしまったものだから、多分念入りにしかも拡大されて調べられたんでしょうね。鞄とかに入っていると、どうしても他の金属類に混ざりますから。

多分、今後はこれまでのように鞄に入れてしまえば目立たず隠れてしまい問題にならないんだろうけど、流石にナイフの形をした金属(?)のオブジェはまずだろうなぁ... 厄除けのお守りがトラブルを起こしては洒落になりませんし、ちょっといろいろと思いでのある品物なんですが、これがよいきっかけかなと思うので、これからは財布から出して自宅の机の中に仕舞っておくことにします。でも、それで厄除け効果が無くなって次の旅行で何かトラブルに巻き込まれたら、また戻すかもしれないけれど(いゃ、そんなこと決して願わないけれど)... (続く...)

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