2011年2月13日

ベジタリアン

もうちょっと前の話になってしまいますが、先日会社の課内での新年会がありました。会社近くの中華料理屋さんで14人位でやったんですが、一応外資系企業・国際企業を標榜するだけあって、何人か外国人社員さんも参加。その中の一人がインドから来ているSwエンジニアさんなんですが、ベジタリアンの人です。この人、仮にRさんとしますけど、もう結構長く日本にいて、日本語は「ダイジョウブネ」「オハヨウゴザイマス」「OKデスカ」といった、簡単な言葉しか話せないけれど、気の良い人。だからこういった宴会へも、よほど肉肉した場所、焼き肉屋さんとか、で無い限りはよく参加して大好きなビールを沢山飲んでいます。ただ、ベジタリアンなので、食べられるものがどうしても限定されてしまうのがちょっと可哀想だけど。

我々が「ベジタリアン」と聞くと、牛とか豚の肉が入ってなければ良いんだろ、とか、魚は大丈夫だろ、と簡単に考えがちですけど、実際には幾つかのレベルというか主義があって、私も仕事でUSに行くようになり向こうの人と食事とかする経験をする内に、知ったんですが。で、今回のRさんは"Lacto-vegetarian"で、肉類は当然食べないし、卵も駄目。でも、乳製品はOKという人。中料理なので、大概の物に肉類や卵が入っているのに、どうするんだろうと思っていたら、我々は宴会のコース料理だったんですが、彼の所には別にメニューが渡されて、それで食べられる物を別にオーダーするらしい。私はRさんの前に座っていたんですが、そんな様子を見て大丈夫だろうと思っていたんですが...

我々の前には中華料理定番の冷製の前菜盛り合わせなんかが来て、彼の前にはピーナッツを炒った物かな、そんなおつまみも届き宴会開始。で、続いて料理が届き出しましたが、Rさん、ホールスタッフの女性とメニューを見ながら何か話をしています。女性スタッフは、多分台湾から来ているらしく、日本語は話せるけれど片言。Rさんも、英語は出来るけれど日本語は片言以下。で、私がRさんとは英語で、スタッフさんとは日本語で通訳すると、どうも渡されたメニューには英語で料理の説明が書かれていたらしいんですけど、肉の表記が無いのに肉が入っていたらしい。「青菜の炒め物(Green vegetable Saute)」と書かれているのに、青菜以外にベーコンとか入っていたみたい。USのレストランメニューなんかだと、付け合わせも含めて「何々をこうしてああして、そこにこれこれを入れて軽くソテーしたもの」とか書いてあるけれど、日本ですからね、料理名をそのまま英訳しただけだから、主な材料以外細かなことまでは書かれていません。で、女性スタッフさんと、「肉抜きで調理出来ない?」と聞くと「出来ますよ」との事。とは言っても、蒸し物系から肉を抜くのは無理だろうし、煮物にしても肉のエキスが入っているので駄目らしい。結局、生野菜か炒め物で肉抜きでやるしかないけれど、中華料理で生野菜って殆ど観ないですしね。結局炒め物系から肉抜きで何品かお願いするんですが、炒め物から肉類を抜いたら結局野菜炒めにしかならないわけで、どれもこれも似たり寄ったりに。さらに、卵も駄目ということなので、じゃ食べられるものないじゃんと焦りましたが、乳製品はOKということで、空心菜の炒め物やキノコのクリーム煮とか、取りあえず何品かお願いしました。最後には、チャーシューと卵抜きで炒飯を作って貰い、お腹も満足したようです。

途中フカヒレスープが出てきて、「それはなんだ」というので"Shark Fin Soup."と言うと"Terrible!"と本気で嫌がっていたけれど、彼らベジタリアンとして、隣で肉類を食べている人間が居ることは許せるんでしょうか。流石に隣で焼き肉でもされるとたまらないだろうけど、Rさんなんかは、日本での生活も長いので、ある程度妥協している部分もあるのかもしれませんね。途中の通訳は大変だったけれど、なかなか面白い夜でした。

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