2010年6月30日

居酒屋の"飲み放題"が消える

最盛期ほどではないにしても、酒飲みの一人としては気になるタイトルの記事。でも「飲み放題」って、日本以外ではどの程度存在してるんでしょうね。私の場合アメリカとか位しか知らないけれど、アジア以外の地域では結構アルコールに対する姿勢が厳しくて、日本でよく見かける酔っ払いの千鳥足状態なんて言うのは軽蔑されるし、大体そんな人間が居たら直ぐに財布とかすられて病院送りだろうし。食べ放題はあるんですよね、"All You Can Eat"っていう形で。こういう場所だと、ソフトドリンクなんかは飲み放題というか"Free Refill"と言う形で何倍でもお代わりできるんですが、お酒でそう言う場面には遭遇したことはありませんし。

飲み放題にしても食べ放題にしても、若くて食欲旺盛の時にはありがたいけれど、最近は「食べ放題」とか聞いても全くときめかない(笑)。健康のためにも「腹八分目」とは昔からよく言われているけれど、食べることの大切さを考えると、八分目ではなくても「九分目」位で次の楽しみを残しておくことが、実は大切なんじゃないでしょうか。日本の食糧自給率の低さはよく話題になるけれど、供給量が少ないならば、その少ない中でより効率的に大切にしないといけないわけで、そう言う意味で「食べ放題」=「大量消費」ではないということは考えないといけないかも。同じように、「飲み放題」=「泥酔自由」ではないことも理解して、例えばいろいろな種類のお酒を楽しむ機会と捕らえたらと思うんですよね。とは言っても、飲む方とすればビールならジョッキで飲みたいとか、作る方にしても少量を何度もお代わりされるよりは、大きめのグラスに入れて、それでそれなりの時間楽しんで貰う方が営業的にも楽なのかも知れないけれど。

で、記事の最後の方に、こんな文章が。
ただ、日本では飲酒運転や未成年の飲酒を禁じる法律が整備されている。酒税によって、不当な廉価販売も行いにくい。酒に関する業界団体も、テレビCMの放映時間を自主規制するなど、未成年者の飲酒防止に取り組んでいる。
うーん、どうかなあ。確かにアメリカに行くとビールはちょっとした炭酸飲料の雰囲気で気軽に飲んでいるけれど、逆に販売する時にはIDを見せなきゃならないとか、ある意味日本での販売よりも厳しいと思いますし。さらに日本のスーパーなんかだと、ビール、ワインと一緒にウィスキーとか焼酎とか、いわゆる「ハードリカー」も一緒に販売されていますが、アメリカだと"ABC"に行かないと購入出来ませんし。また、日本のアルコール関係のCMはイメージ的にソフトだったり印象が強い感じのものが多いけれど、確かアメリカのCMではアルコールを飲むシーンは駄目とか、結構厳しい制約があったと思います。

何れにしても、薬だって飲み過ぎれば毒になるし、食事だって食べ過ぎれば体をこわすし、お酒も飲み過ぎは駄目。でも適量であれば、薬で病気は治るし、食事も健康に繋がるし、お酒だってストレス解消気分転換になるわけだし。昔々、お酒が貴重品で飲む機会が少ない時代なら「飲み放題」というのも大きな付加価値だったろうけど、今はもっと違う「飲み放題」の時代になって欲しいですね。例えば全国の地ビール50種類飲み放題(ただし、グラスサイズは固定)とか、ワイン30種類飲み放題とか。その分、多少料金が高くなっても良いから、量よりは質を求める「飲み放題」を希望したいなぁ...

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