2010年4月30日

HPがPalmを買収

米HP社が、PDAメーカーのPalm社を12億ドルで買収するという記事。Palmと言えば、私の世代だとなんと言っても「Palm Pilot」。初めて見たのが、1990年中頃にUS出張している頃で、オフィスののデスクトップにシリアル経由のクレードルが付けられていて、そこにちょっと変な格好の箱を接続すると、双方向でデータがシンクされてスケジュール管理とか出来るもの。当時としては画期的なデバイスでしたね。しかも、"Graffiti"と呼ばれる、独特の書き方でアルファベット入力出来るI/Fが用意されていて、いわゆる手書き文字入力とはちょっと違うんだけど、「プチ手書き入力」みたいなレベルの物でも、かなり使える機能でした。独特の書き順・書き方があるので、それを覚えるまではちょっと大変だったけれど、それ故に認識率はほぼ100%で非常に快適なI/Fでした。今でも、スマートフォンの小さなキーボードやiPhone/iPod touchのソフトキーボードよりも、Alpha-Numeric入力に限ればベストじゃないだろうか。

Palm Pilotは日本でもブームになって、IBMから「WorkPad」の名前で販売されたりしたけれど、当時欲しかった製品の一つでしたね。でも、その頃からだんだんPDAブームも下火になり、その後Windows CEとか、スマートフォンが登場してくるわけですが、最近になるまで今一つ。記事を見て思いだしたけれど、CompaqのPDAであるiPaqなんてのもHPは持っているわけですね。まぁ、AppleだってNewtonなんていうPDAで失敗しての、今のiPhone/iPodの成功があるわけだし。でもなぁ、ちょっとタイミング的に遅いと言う気がする今回の買収ですね。

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