2010年4月30日

光の道

Cnet Japan、佐々木俊尚氏のコラムから。先日も書いた、Softbank 孫氏等が要求している「光の道」構想への反論ですけど、個人的には佐々木氏に同意。コラムの中で、道路公団の「もっと高速道路を」に準えていたのが、なるほどと感心しましたが、まさにそういう状態ですよね、今の日本のブロードバンド環境は。私は在宅勤務をしているという関係上、今の光フレッツ(100Mbps)でも足りないくらいですが、まぁいっぱんかていならこのスピードがあればまず不便のない状態。でも、この100Mbpsを存分に活用するアプリやサービスが無いのも事実。最近になって、例の「光カエサル」君がCMしている「光テレビ」なんていうサービスを大々的に売り出してきているけれど、でもそれ以外に何か無いのと言うのも正直な気持ち。

コラムの中にも書かれているけれど、例えばe-Taxにしても、手続きは面倒だし専用のリーダーを準備しないといけないしと、とっても面倒。それ以外のサービスを考えてみても、「光でなきゃ困る」というサービスがないのが最大の問題でしょうね。サービスとともに、もう一つ必要だと思うので「個人認証」機能じゃないかと。一般的なID/Password方式は、それが誰かに盗まれないかという不安があるとともに、インターネットを利用してそういうサービスを教授すればするほどID/Password管理が煩雑になり結果的に同一のID/Passwordを使い回すようになってリスクを高くしてしまう。例えば印鑑登録みたいな感じで、「自分」を認証してくれるようなユニバーサルなデバイスなりがあって、それで全ての認証作業が完了すれば、オンラインショップだけでなく一般の買い物にしても、今のiDとかQuickPayとかEdyのような気軽さで、もっと高額商品にも電子マネーが活用出来るんじゃないだろうか。クレジットカードなんていう「プラスチックの板」で何十万・何百何なんて言う買い物が出来るのに、それよりもセキュリティ機能が高いはずの電子マネーでは、その何十分の一以下の購入活動しかできないなんて、ちょっと変だと思う。

自分にとって某かの利益があるから人はそれを使うわけで、じゃ今の光ファイバーを利用してどんなメリットが生まれるのか、それが明確になっていないのに、あたかも誰もがそれを望んでいるような論調で美味しいことだけを並べていくのは、何故か今の政治とオーバーラップしていく気がします。

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