2010年1月25日

辺野古

沖縄の名護市長選挙では、キャンプシュワブ移転反対派の稲嶺氏が僅差で当選。これで辺野古沿岸への空港移転は事実上無くなり、鳩山政権としては何が何でも県外・国外移転を実現しないといけなくなりましたが、こちらもかなり厳しいだけにこの結果は吉と言っていいのか凶と言っていいのか。現実的には、野党時代あれだけ辺野古移設に反対していたわけで、立場上政権交代して「はいそうですか」と辺野古に移設するわけには行かないから、ある程度時間をおいて他に選択肢がないと言う状況にしてから、辺野古に移設決定するつもりだったんじゃないかと思うんですよね。だから、今回の市長選の結果は、予想外というか期待とは逆だったんじゃないかと。条件付移設賛成の前市長が何とか勝利するだろうから、その結果を理由に野党時代の主張は納めてUSとは約束を履行。多分社民党あたりは猛反発して連立離脱なんて言うことも言い出すだろうから、参院選で何とか議席を確保して、という事を考えて異様な気がするんですが、それは穿ちすぎ?

何れにしても、US海兵隊にしてみれば、今の普天間から動く理由は無いわけで、このまま普天間を継続するもよし、移動するにしても辺野古と同等の場所を要求し続けていけば良いだけなので、実質的な不利益は無し。方や鳩山政権に取ってみれば、何処にするにしても反対があるだろうし、正直手詰まり状態。さらに、一連の政治と金の問題で参議院選にも不安が残る状態と成れば、連立している他政党にも配慮しないといけないし。言ってみれば、"Deadlock"状態。 動かすに動かせない沖縄の基地問題同様、これまでに打上げた政策を進めたくてもお金やその他の問題で進めない与党の状態と、何故かシンクロしている気がします。

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