2010年1月20日

メガキャリア

朝日新聞に掲載された、前原大臣の「国際線メガキャリア一社体制」の話。昨晩のNTV系「NEWS ZERO」に出演した場面での話を記事にしたものだと思うけれど、さてどうでしょうね。リアルタイムで番組を見ていたけれど、まだこれからどうなるか分らないスタートラインにやっと立ったかどうかの状態で、将来のことを聞かれて何か言質を取られるのも困るという雰囲気でしたが。一応、国際線に点いてという前置きをしつつ、これからの航空アライアンスの動向も見ながら、再建中でも必要ならば国際線の統合を検討するみたいな事を離していました。でも、そうなると、ますますJALの再建が混乱しそうな気がするし。

ヨーロッパを見ると、確かに一国一キャリアー体制にほぼ収斂されつつあるけれど、ヨーロッパの場合は地続きでEUという別の括りもありますからね。 そう言う意味では、EUという巨大市場に、BA、AF-KLM、LHの3メガキャリアが鎬を削っていると思った方がいいんでしょう。丁度、USで、AA、DL/NW、UAが競っているように。で、アジアで同様にTop 3として生き残るためには、やっぱりANA-JALが統合するほうがいいんでしょうか。アジアだと、やっぱりTopはCX? その次は、旅客数とか運行距離数やフリートの数とかいろいろ要素はあるけれど、破綻前の最盛期のJALなら残れそうだったのかな。私が知っているだけの範囲でも、KE、OZ、SQ、QFとライバルは多いですし。その中でも気になるのが、すでに日本国内の地方空港をネットワークに組み込んでいる、韓国のKEとOZ。地元の静岡空港からも、デイリーでKE/OZがそれぞれ仁川空港行きを飛ばしているんですが、最近では結構満席やそれに近い搭乗率のフライトが増えてるんですよね。中部国際空港という、核となる空港があるんだけど、ここ、静岡県から行くには一度名古屋に出てから名鉄に乗り換えないといけない(豊橋から名鉄に乗るにしても、名古屋の手前の金山まで行く)のが、とっても大変。時間帯を考えても、仁川に行くなら、またそこからの接続を使うにしても、実は結構静岡空港の方が便利かも、と最近思っています。

韓国の場合、国民数は日本の半分以下の5000万人弱で、国土面積も日本より狭くてでも空港はあちこちにあるしと日本の縮図のような場所。当然、日本以上にKE/OZの二社体制というのは負担になっていると想像されるわけで、その中で日本というお隣にあるビッグマーケットを上手く利用しているなと感心します。これの逆をJALやANAがやろうと思っても、多分いろいろな理由特に韓国の国民感情で駄目でしょうね。あと、価格設定。個人的には、そっちの方が怖い気がします。

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