2009年6月27日

知事から議員へ

東国原宮崎県知事に続いて、橋本大阪府知事にも、次の衆議院選出馬を依頼していたという自民党。どうなんだろうなぁ、こう言うのって。良く知事の多選が問題になるけれど、一期の途中で国会議員に転出するというのもどうなんだろぅ。職業選択の自由もあるし、退っ引きならない理由例えば病気とか言う理由で退くこともあるだろうけど、それ以外の理由で知事職を投げて転身するというのは、ちょっと違う気がする。

少なくとも4年という任期があって、通常はその4年間の知事職は確約されるわけです。で、その4年間でどういう行政をするのか、そこを見て(一応は)有権者が選任したのに、その4年を待たずに自分の理由で転出するというのは選挙に出た意義・目的を反故にするものじゃないでしょうかね。同じ事は参議院議員にも感じていて、彼らは国会の解散とは無関係に6年間という時間が与えられ訳です。その中で、専門的な分野とか重要な事案に関してじっくりと時間を掛けて活動するのが参議院の意義でしょう。それなのに、知事選挙とか衆議院選挙など別の地位に転出するというのは参議院選挙に出馬した目的を反故にするものじゃないかといつも感じます。

今回の場合、どちらの知事への働きかけも、次の次の選挙への布石何じゃないだろうか。例えば、東国原知事にしても橋本知事にても、いわゆる庶民は、話題には事欠かない知事で、かつ人気も高い。勿論、出馬してくれれば、そして自民党に票が入れば、小選挙区では負けても全国区では得票を重ねて何とか議席が維持できるかもしれない。最悪、出馬しなくても、その次の選挙を睨んで今から協力しておけば、自民党は彼らの人気を使う事が出来るし、知事側も重要なオプションを手に入れることになるし。正直、今回の選挙では民主党が躍進してあるいは政権交代まで起こるかもしれないけれど、多分そうなっても短命で終わる事も予想されます。となると、今回下手に出馬して波風たてるよりは、より有利な風が吹くだろう次の次の選挙を目指した方が、メリットは大きい気がするんですよね。

有権者としては、国会議員にはちゃんと国家レベルの視点を持って仕事をしてくれる人を、知事ならば地元に目を向けて仕事をしてくれる人を選びたいもの。で、選ばれた人はちゃんと任期を全うして欲しいもんです。

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