2009年6月13日

正義と信念

鳩山総務大臣が辞任しましたけど、今朝の一般各紙を見ると鳩山元大臣に好意的な記事が多いように思うんですが、そんなにメディアはこの人を評価してたんだろうか? 私なんかは、ちょっと前にあった「友達の友達がアルカイダ」発言で完全に引いてしまったんだけど。今回の件だって、結局個人的なスタンドプレーで話題作りはしたけれど、自分では何も解決出来なかった・しなかった訳ですよね。

「かんぽの宿」の件にしても、幾つか不適切な手続きなども指摘されているけれど、結論としては負債や雇用確保などの要素を考えると100億円余りという買収価格は適切という意見が第三者委員会で出ていたはず。確かに時価総額との差は10倍近くあるけれど、単純な資産売却じゃないわけですからね。凄く不思議なのは、そこまで問題が進むまで監督官庁の総務省は何をやっていたのかと言うこと。

この人は「正義」とか「信念」とか言うけれど、その割には自分では何もしてませんよね。「正義」とか「信念」さらには「友愛」(笑)というものは、別に個人が自分から言うものじゃなくて、何かした結果として評価される・判断されるもんじゃないでしょうか。今回のかんぽの宿にしても、1000億円の物を100億円で売却しようとした事を止めた事が「正義」と言うのかもしれないけれど、それだけをフレームアップしているだけで、いかにも何か問題が存在していたような空気だけを作っているように感じます。責任者として、もし問題が存在しているならばちゃんとそれを説明しないと。少なくとも過去の発言では「xxx円の物をyyy円で売り飛ばしたからけしからん」という発言しか聞こえてこないんだけど。

昨日までは「首相のリーダーシップが要求される」とか書いていたメディアですけど、組織として内閣が存在している以上それぞれの責任を果たすことがまず第一のはず。大統領制ならまた話は違うかもしれないけれど、少なくともそう言うシステムになっていない以上、責任者である大臣がちゃんと結論を出さないと。この人の場合は、「西川社長を任命しない」と行っているだけで、じゃぁどうすれば問題が解決するのか何も言っていないわけだし。子供が駄々をこねているのと同じ。本当に不正が存在していたならば、それを提示すれば良いだけなのに、「私の信念」とか「正義」とか言うから何も解決しない。時々居るんですよね、PMの中に突然わけわかの偉いさんが入ったりしてくると。こういうトリックスターは、目立つし端から見れば面白いかもしれないけれど、正直邪魔なだけですよ、実際には。

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