2017年2月20日

NHKは国会中継を止めよう

NHKは、全てでは無いけれど国会の予算委員会とか本会議を中継放送するわけですが、あれ、止めたらどうだろうと思います。理由は、

  1. テレビ映りを意識したテレビ映えするために準備する、実際には使えない無意味なフリップ類が減る
  2. テレビ映りを意識したテレビ映えするために演技しつつ与党を追求する野党の「ハレの舞台」が無くなるので、単に目立ちたいだけの議員が減り、意識有る議員が登壇する機会が増える
  3. テレビ映りを意識したテレビ映えするために本来の議論の目的とは関係無い話を取り上げて目立とうとする議員が減るので、本来の議論が進められる
  4. テレビ映りを意識したテレビ映えする部分だけを切り出して、報道番組やニュース番組で利用することで、視聴者の誤解を招く内容の番組が作れなくなる
  5. NHKが、本来の「公共放送局」として相応しいもっと内容や価値のある番組作りにリソースや放送時間を使うことが出来るようになる
と、良い事ずくめだと思うのですが(笑)。

以前も書いたけれど、わざわざNHKが中継しなくても、その委員会室なり議場に複数の固定カメラを設置して、それをインターネット経由でストリーミング配信すれば良いだけ。国民は、見たいチャンネルを選択して、登壇者の意見なりそれに対しての政府の反論をいつでも自由に視聴できることの方が、本来の国民の権利じゃ無いだろうか。スポーツ中継とか舞台中継等とは異なり、質問者の登壇位置も回答者側の登壇位置も、その他必要な場所や担当者のいる場所は予め決まっているわけだから、それぞれ必要な場所や人物がズームされた固定カメラが数個に、全体がくまなく映るように配置した引きの固定カメラを数個用意すればいいだけ。閉会している間も保安カメラとして利用すれば、コストダウンも可能だろうし。で、撮影された映像は例えば一週間とか一月とか一定期間サーバーに保存されて、放送局も含めて誰でもアクセス出来るようにする。放送局は、その中から必要な部分を利用してニュース映像なりを作れば良いし、例えば登録されたメディアやジャーナリストは、サーバーからのデータコピーも許しても良いんじゃ無いだろうか。勿論、カメラを入れたいメディアはこれまで同様撮影を許可すれば良いけれど、最近のカメラは4K/8Kでもそれなりの値段で簡単に手に入るから、そこからトリミングしても十分使える映像が入手出来るだろうし、そうなるとわざわざコストをかけて視聴率も期待出来ない国会中継をする所は事実上無くなると思うけれど。

本来国民が選んだ代表者としての立場の「議員」の活動が、特定のメディア経由でしか知ることが出来ないというのは問題じゃ無いだろうか。手段の無かった昔なら、テレビとか新聞などが代替すると言う事も仕方なかったと思うけれど、今ではネットワークも発達したし、無人で必要な情報を撮影して配信することだって決して難しくないはず。最近ではロボットの利用がいろいろ言われているけれど、これだってその範疇の一つでしょう。もしかしたら、議員の公務中は必ずドローンが追随して、その行動を録画する時代が来るかもしれない。まぁ、そこまで行く前でも可能な「国会の自動中継」を実行することで、NHKも国民もみんなハッピー。アンハッピーなのは、ハレの舞台が無くなる特に野党の議員さんだろうけど、画面映りが良くなることが彼らの仕事じゃ無いですからね。そこは納得できる議論と論証で勝負をしなくちゃ。

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