2017年1月4日

ライスボウル

前日、今年は接戦になるんじゃ無いかと予想したライスボウル。しかし、結果は予想以上に、そして例年以上に社会人チームが充実していて、前半から大量リードとなり、後半の追い上げも届かず今年も社会人が勝利。ちょっと意外でした。

テレビ観戦でしたが、試合を見ていて感じたのは、まずはサイズの違い。例年、社会人と学生では、やはり一回り社会人がサイズ的には大きいものの、今回はこれまで以上に学生選手のサイズが小さい、細い、軽いという印象を受けましたねぇ。何故だろう。あと、例年社会人は練習量の多さに裏付けされた学生チームの奇襲、凝ったプレーに翻弄されるのですが、今回は社会人側が良く研究してきていたのか、あるいはそれだけスキルレベルが上がっていたからか、しっかりとポジションに残ってプレーに対応していたのが印象的でした。学生チームの関西学院大は、昔からこの手の凝ったプレー、練りに練ったプレーが得意で、それはある意味サーカス見たいな印象を感じさせる時もあるんですが、それが今回はちょっと不発でしたね。試合前にはオフェンスの60プレーのうち、30プレーは奇策を繰り出すといっていた鳥内監督の言葉を真に受けるわけでは無いけれど、一寸物足りなかったというか、余裕が無かったのかなという感じでした。

ただ、だからといって社会人vs学生というこの試合が無意味という気持ちは無いし、個人的にはフットボールチームが少なく、社会人と学生の力の差があまりない日本独自のシステムとして残して欲しいですよね。ただ、今回感じたのは、社会人リーグがリーグ活性化のために特に上位チームの力がアップしているところに、学生チームがやや追いつけていない印象を受けました。昔は、学生の方が練習量が多く情報も多かったので、体力も練習量も落ちる社会人の方が振りでしたが、最近では学生時代に蓄積したスキルや体力を生かして社会人ではさらに付加価値を付けている選手が増えたように感じますね。それがここ最近の力の差になっている気がする。

最近の傾向として、学生を卒業してから本場のNFLを目指す選手もまた出てきたので、もっと社会人との交流をすることで上の「感じ」を掴んで貰うことが重要なのでは。社会人には、力のある外国人選手も多く在籍しているから、春から社会人vs学生の交流試合なんかを増やすだけでも、かなり違ってくると思う。あと、学生リーグでは、関東・関西のリーグ2位チーム同士のTOKYO BOWLを2014年から開催しているけれど、社会人でもそう言う試合を、あるいは場合によっては技術交流も含めて、社会人と学生の混合チームを東西で作り、その試合を最後に締めくくりでやっても良いのかも。ただ、モチベーションが一番問題になるだろうけど。10年以上前には、社会人のオールスター戦が年明けに開催されていたりしましたが、ああいう取組もチーム間交流になって面白いかも。いずれにしても、これまでリードしてきた学生に対して、社会人が半歩前に出たかなという印象を最後に受けた、今年のライスボウルでした。

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