2016年10月6日

富士通-NECPC-Lenovo PC連合

いゃいゃびっくり。富士通のPC部門を、Lenovoが買収するかもという記事。以前、LenovoがNECから分社化したNECPCを買収したのと同じように、富士通のPC部門に出資して子会社化することでPCビジネスの統合を目指すのか。今のとこNHKの報道と言う事だけで正式な発表はでていないようですが、多分暫くは静観するんだろうなぁ。

仮にこの統合が合意された場合、このグループの国内市場の占有率は60%を超えるくらいになるわけですが、その場合でも富士通ブランドはそのまま残るということなので、まぁユーザー的には変化は無い。ただ、NECPCのラインナップが整理されて、Lenovoと本体が共通と思われる製品が出てきたように、富士通-Lenovoのブランド整理とか共通システム、場合によっては、付いているブランドは違うけれど中身は三社で同じという製品が今後登場するかもしれない。

昨年末に富士通-東芝-VAIOの統合話がでたけれど、結局合意に至らずに破局。その時にも欠いたけれど、統合する事の最大の利益は、スケールメリットによるコスト削減。富士通・東芝・VAIO統合だと、富士通から見たら元の規模の倍にもならない。でも、仮に今回の統合が合意されれば、富士通からすると調達規模が10倍位以上になるから、彼らのコストもぐっと下がるはず。Lenovoからみたら、富士通が加わる事での増加するは微々たるものだろうけれど、それでも世界市場で熾烈な争いをしているHPとのマーケット競争では大きな加点であることは確かですね。

で気になるのは、今回の統合から外れた東芝。どうするんだろうか。HPとかDELL当たりと統合するのか。それ以外にも、VAIOやPanasonic等、小規模で勝負しないと行けないメーカーはますます厳しくなりそう。その分市場に特化した製品作りが出来るから、仕様や機能を作り込みやすいと言う事もあるかもしれないけれど、今後PCビジネスが縮小していった時には、そのマーケット自体が無くなるかもしれないというリスクもありますしね。ビジネス売却となると、そのまま収斂していくのか、なかなか厳しい時代にますますなりそう。

まだ決定した訳では無いけれど、昨年の富士通-東芝-VAIO統合以上の話題になりそうですよね。

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