2016年10月18日

宇宙ステーション

中国が二人の宇宙飛行士を打ち上げて、先日打ち上げた宇宙ステーションで30日の滞在実験を行う予定。もう一つの宇宙ステーションISSは、2024年までの運用は一応決まっているけれど、それ以降は目処が立たず廃棄される可能性が高く、そうなると2022年完成を目指す中国の宇宙ステーション「天宮」が唯一の宇宙ステーションになる可能性が有り、いろいろと問題になりそうな雰囲気も。

中国の宇宙開発だけで無く、特に軍事費増大や、なりふり構わない経済政策に海外援助などの様子を見ていつも思うんですが、彼らの国としての経済政策はどうなっているのかという事。経済規模では日本の2倍と想定すると、収入も倍あるかもしれないけれど、人口数で言えば日本の10倍。単純比較は出来ないけれど、日本の何倍もの軍事費投入や何倍もの公共事業に海外投資の様子を考えると、例えば日本で同じような事をやろうとすると、一番支出の割合が大きい社会保障や保険関係等の予算を無くさないと無理なのでは無いだろうか。

宇宙だけで無く、中国の場合世界中に進出して、勿論その中には経済援助などプラスの面もあるけれど、その裏にある意図に関しては正直不明な部分が多く、不安も大きい。ただ、中国に頼らないと国として維持できない国も多くあるわけで、本当はそう言う状態にならないような施策を世界的に行うべきだとは思うけれど。

2024年以降、仮に宇宙ステーションが中国だけとなった場合、SF的な世界観だと中国による世界征服といったような想像も生まれるけれど、仮に戦いとなった場合、SFのような防御シールドとかレーザービームなんていう強力で先進的な武器が無い限りは、宇宙ステーションに衝突させるような物理的打撃を与えればステーションの機能は破壊されるだろうし、その驚異はそれ程では無いんじゃ無いだろうか。宇宙ステーションよりは、中国製のGPS「北斗」が今のアメリカ中心のGPSのように世界標準になって、それが意図的に利用される方が怖いんじゃ無いだろうか。日本も準天頂衛星「みちびき」を利用しているけれど、ベースはアメリカのGPSシステムですからね。

経済規模や軍事費で中国の何倍もあるアメリカですら、なかなか単独では運用できない宇宙ステーションを、中国はこれからどの様に維持管理し運用していくのだろうか。その歪みが、中国本体に大きく影響する時代になりそうな気もしますね。何か有った場合、日本への影響も決して小さくないので、余り自分の我が儘を通すための無理はして欲しくないのだけれど、多分そんな事は考えないんだろうなぁ。とばっちりは受けたくないのだけれど。

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