2016年10月17日

東京オリンピック・パラリンピック施設

いろいろな施設の準備が必要な2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場問題。小池都知事は3兆円とも言われるね経費削減のために、3施設の見直しを主張して、特にボート施設の移設に関して話が中心になっているけれど、個人的には「なんでボートだけそんなに騒ぐのか」不思議。仮に宮城県に会場を移したとし、3兆円の総予算が2兆円とかになるなら分からないでも無いけれど、精々100億円に届くかどうか。しかも、競技団体は東京の海の森での開催を正式に了承しているのに、わざわざ遠い場所に行く理由が分からない。

今回「復興」という事が言われているけれど、それならサッカーの予選とか既存施設を利用して影響を最少化しつつも目的を達する方法はあるはず。海の森のデメリットとして、予算以外で言われるのが、海風の強さと海水によるボートの腐食の問題。でも、海風に関しては両側の陸地部分を高くして風を防ぐ事も可能だろうし、コースの前後の開放部分は海上に浮体物などを置いて避ける事も可能でしょう。大体テレビで風速を調べる時って、橋の上からとか高い位置で計測しているけれど、実際は海面上をボートは移動するわけだから、そこの風がどうかは分からない。また海水の腐食にしても、ずっと海の中にボートを入れて置くわけじゃ無いだろうし、陸上に上げた時にちゃんと真水で洗浄すれば良いだけの話だろうし。唯一海水だと浮力が変わると言う話が有るので、それは考慮しないといけないだろうけど、でもそれも込みで競技団体は了承したはず何ですよね。

宮城県の長沼ボート場に海上を移した場合、海上施設だけで無く、選手村やメディアセンターの分室、さらには色々なインフラも必要だろうし、それをこのボート競技のためだけに準備する事って、正直無駄な気がする。手続き的にも、既にメディアで言われているように競技団体、組織委員会、国際ボート連盟、そしてIOCと段階的に変更の承認も必要。不可能では無いだろうけど、仮に変更した時には大きなしこりが残りそう。

個人的に危惧しているのは、小池都知事の手法として、「私は努力しました」というアリバイ工作で今回の視察などをやっているんじゃ無いだろうか。豊洲の問題もそうだけれど、この人自分の考えを持って他の意見も聞くというよりも、取りあえず回りに盛り上げさせて、その中で最大公約数を狙うみたいな手法のような気がする。ある意味大衆迎合的な政治方法だと思うけれど、そうなると都民的には賛成する人が多数になるかもしれないけれど、合理的・論理的かというと一寸疑問が生まれますよね。都知事選の時には、候補者の中では一番まともかなと思っていたけれど、段々この人の場合結局は騒ぐだけ騒いで後始末の出来ない人じゃ無いかと、一寸心配になってきました。まぁ、都民じゃ無いけれど、オリンピック・パラリンピックは心配だなぁ...

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