2016年10月19日

バッハ会長

昨日はIOCのバッハ会長が来日して、小池都知事とも会見し、その様子はテレビでも公開されましたが、あくまで個人的印象ですけど、一寸ウンザリしているような雰囲気を感じてしまいました(笑)。不思議なのは、3兆円という予算に対して、多分節約しても100億とかになるかどうかと言うボート会場の話が、何か一番の2020東京オリンピック・パラリンピックの問題のようにメディアでは取り上げられている件。それよりも、未だ様子が見えない新国立競技場は大丈夫なのかとか、3兆円をどれだけ圧縮して足りない分をどう手当てするのか、そう言う話が全く聞こえてこない事。小池氏との会見の後に、丸川五輪担当相とも会談して、丸川氏はIOCからの予算補助の話を出したみたいですが、IOCからしたら「それは貴方たちの責任でしょ」と言いたいでしょうね。

確かに膨れあがる予算を緊縮していく事は必要で、それはちゃんとセンターとなる責任者を決めて、その人が予算全体の規模とか配分を決めて、その中でやらせるようにしないと駄目でしょう。で、足りない分はどこからか補助を受け取る事も必要だけれど、逆にお金を稼げる方法を考える事も必要では。オリンピックの場合権利権益が厳しいから、なかなかそれを表に出してのビジネスは難しいかもしれないけれど、IOCとネゴるのであればそういうところじゃ無いだろうか。例えば、3兆円の予算で、仮に今の予算が1兆円とすると、残り4年間で2兆円を稼ぐ方法を考える。一年間で5,000億円も稼げる方法があるのか疑問だけれど、仮にそのうちの半分くらいでもカバー出来ればかなりの助けになるんじゃ無いかと思うんですけどね。

咄嗟に思いつくのは、スポーツくじ系のアイデアですが、これは宝くじで年間1兆円くらいの売り上げはあるけれど、年々売上高は下降しているらしい。あるいは、地方納税ならぬ「オリンピック納税」とか。ブランドビジネス、キャラクタービジネスだけではとうていカバー出来ないから、何か方策は考えないといけない事は確かですけどね。

で、混迷するボート競技会場問題で、今度は韓国での開催案という話まで飛び出してきました。これ、ここまで言えば日本人としては是が非でも韓国開催は回避したいだろうから、早々に結着するだろうという思惑なのではと疑ってしまう(笑)。その根拠は怪しいけれど、海の森の見積額も500億円近い金額が300億円位まで下がってきたそうで、そうなると埼玉とか宮城にわざわざ行く必要は無いはず。それに、お金に関しても、確か東日本大震災の復興予算が、何兆円も余った状態だったと記憶しています。それを、取りあえずこちらに付け替えて、その分は後で必要になったら東北の復興予算に戻せば良いんじゃ無いの。まぁ、復興予算を流用するのかと騒ぐ人はあるだろうけど、今現在使い道の無いお金を、必要なところに回して、後から必要なところに戻せば良いんじゃ無いだろうか。会社の予算などでも、同年度無いで融通することもあるだろうし。

そりゃぁ確かに、色々な決め毎に不透明な部分はあるし、予算などもどんぶり勘定どころかドラム缶勘定みたいなところも感じられるので、そういうところはどんどん占めていけば良いと思うけれど、世界に対してコミットした事を、この期に及んでいろいろ変更していくというのは外部に対しての不誠実さを見せる事になるわけで、それは日本のあるいは東京の責任としてちゃんと実行しないと。そう言う意味で、バッハ会長が直々に日本にまで来て念を押したわけですから、あまり枝葉末節な話に終始しないで、もっと大局的な観点から話を進める努力をしないとね。

0 件のコメント:

コメントを投稿