2016年1月29日

デルタ撤退?

数日前の記事ですが、来月の日米航空交渉に先立ち、DLが「わしんとこに必要十分な枠をよこせ、さもないと成田から撤退するぞ」と脅しにも似た声明を出したという話。アライアンス効果で、JAL/AA、ANA/UAは、相互に路線を融通出来るので有利なのに対して、DLは1~2便程度の枠を貰ってもメリットが少ない。以前から言われていた話ですが、成田撤退まで仄めかすのは今回が初めてで無いだろうか。

日経の記事では、中国シフトを進めて成田を縮小すると書いてあるけれど、そうなると成田の1タミの北側を牛耳るのは大韓航空になるんだろうか(笑)。個人的には、DLが撤退して空いた分、南側で混雑しているスタアラチームがゲートを分けて貰えると嬉しいのだけれど。20番台のゲートは、もう確保かな(マテ)。

DLを使って、成田経由でアジアから米国、あるいはその逆の経路を利用していた人が、どれだけ中国経由となっても継続するんだろうか。と言うか、成田からのアジア路線は、旧NW時代からの以遠権あってのことだけれど、中国にシフトしてもそれが使えるのだろうか。中国当局とのタフな交渉は、今回の交渉以上なのは確かだと思うんだけど。

羽田の昼間時間帯に北米方面への国際線が利用可能になれば、今の成田離発着より便利なのは確か。特に、午前中の出発便なんて、成田だと利用出来ないけれど、羽田なら何とかなると言う人も多いのでは。一方で、今の羽田のキャパシティで成田並みの国際線運用は現実的に無理なわけで、DLの言うような完全な成田から羽田の移動はどうしても無理。それは多分彼らも分かって言っているはずで、ここは1枠でも多く勝ち取りたい故のAA/UAとの鬩ぎ合いということなんでしょうね。

羽田のキャパがもっと多きれば良いけれど、国際線のために国内線の枠を削るわけにも行かないだろうし、後は今の深夜帯の時間帯をもう少し広げて、せめて21:00とか位から利用できるようになれば、もう少し便利になるかもしれない。第五滑走路も噂される羽田だけれど、キャパは増えてもDLがごねている間は埋まらないわけで、個人的には何処かで落としどころを見つけて決着を付けて欲しいですよね。出ないと、UA/ANAのスケジュールも決まらないし。少しは来月の交渉に期待したいところです。

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