2015年10月6日

ノーベル医学・生理学賞 大村智氏

今年は裏年に当たるので日本人の受賞は無いのではと言うような記事を数日前に読んでいて、しかもその記事の中には今回の大村氏の名前は無かったと思うんですが、結局受賞する人ってそんな感じなんでしょうね。ノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智氏は、一応大学の先輩と言っても良いんだろうなぁ。さらに今回の微生物が発見されたのが、伊東市のゴルフ場で採取した土壌から見つかったものだそうですけど、日本の伊豆半島で見つかった微生物がアフリカなどの土着の病気に効果があるというのも不思議な感じ。

今回のノーベル医学・生理学賞には、大村氏も含めて三名の方が受賞したとのことですが、最初残り二人の人の名前などが報道されなくて(大村氏が報道のほとんどを占めるのは仕方ないだろうけど)、それってニュース価値として正しいのか疑問でした。今回受賞した三名は、大村氏の他に中国の屠呦呦氏アイルランド出身のウィリアム・キャンベル氏との事。キャンベル氏は、お大村氏の発見した線虫から抽出された化合物を改良して実際の薬にした、言ってみれば共同研究者のような形何ですね。中国の屠氏は二人とは直接関係なけれど、研究方法が類似していて、中国の膨大な漢方薬からマラリアに有効な成分を見つけるという、その研究姿勢・研究方法が共通していると言うことで、三人が選ばれたんだろうと推測。前回の青色LEDもそうですけど、やはり地道な研究の中で偶然発見されたり、定説とは逆の手法が有効だったりと、最初からその方法で見つかるという確証は無いけれど、何か感じるもの・閃くことがあって始めたことが結果に結びつくのは、神様の気まぐれなのかも。

数日前に読んだ今年のノーベル賞受賞予報の中には、今回の大村氏の名前は無かったと思うんですが、そういうのも結構面白い話ですよね。で、大村氏が80歳でご高齢だなぁと思ったら、中国の屠氏が84歳で、キャンベル氏は85歳と、大村氏が一番若くてビックリ。確かにノーベル賞は存命中の人しか受賞できなかったはずで、前回の天野氏じゃ無いけれど、もう少し若い時期に選択されていても良かったのかも。

今回受賞候補になった他の研究に関しても、多分その分野では有名で世界的な研究成果何だろうけど、逆にノーベル賞に選択されないとなかなか一般には認知されないですよね。直木賞とか芥川賞だと、事前に候補作品が予想されていて、仮に受賞できない場合にも「読んでみようか」という動機付けにもなりますが、こういう大きな賞なら候補に挙がったと言うだけでも励みにもなるだろうし、さらに将来にも繋がる気がするんですが。ただ、候補になっても選ばれなかった人達の落胆は大きくなるから、精神衛生上はダメだろうなあ。

ノーベル賞の発表はまだまだこの後も続きますが、さて今年はさらに受賞する日本人の人は生まれるのか。楽しみにしながら待つことにしましょう。

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