2015年9月24日

ベンチマーク対策

ドイツVW社のディーゼル車で、エンジン管理ソフトに細工がしてあり、通所の利用時よりも排ガス検査時に良い成績が出るようになっていたという事件。検査時には排ガス浄化機能が目一杯動作して数値改善する一方、通常利用時にはその機能がぐっと落ちるとのこと。検査時とそうで無いときの判断って、どうやっているんだろうか。そこが一寸不思議。あと、浄化機能をフル稼働させると、どんな問題があるんでしょうね。例えば連続動作時間に制限があるとか、浄化フィルターが直ぐにダメになるとか。

この記事を読んで直ぐに思い出したのが、昔のベンチマークテスト対応コードの事。特に昔はビデオグラフィック性能が重要だったので、ビデオベンチマークのコードが実行されると、それを認識してベンチマーク専用のコードが実行されるとのこと。ビデオベンチマークの場合、BitBuildとかポリゴン生成とか、やることが決まっていましたからね。

で、昔のベンチマークの時には笑い話で終わったけれど、今回はそんなわけには行かず、リコール費用だけで8,000億円近くかかるし、制裁金は2兆円とか。今年前半には、VWも年間販売台数が1,000万台を超えて、トヨタと販売台数世界一を争っていたのに、これでは販売台数も影響するだろうし、それ以上にビジネス的にかなり厳しくなりそう。車には余り興味の無い個人の勝手な思い込みですが、ドイツの三大メーカー(BMW、ベンツ、VW)の中では、一番親近感を感じていたメーカーだったのでちょっと残念。今回の場合、社内的にも認識されていただろうと推測されるのに、どうしてたんでしょうね。何となく東芝の問題と似ている気がする。

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