2015年1月19日

爪楊枝小僧

世間的には何という呼称を使っているのか分からないけれど、個人的に「爪楊枝小僧」と呼んでいる三鷹市の19歳の少年。この週末に米原で逮捕されて、取りあえずこの愉快犯に振り回されることが無くなりホッと一安心。この事件の課題の一つに、20歳未満に適用される少年法に関してのことが有り、この犯人も未成年だからと盛んに主張している様子がYouTubeにもアップされています。個人的に思うのは、憲法改正の投票年齢も18歳に下げようと言っている位なんだから、今の「未成年=20歳未満」という括りを、「未成年=18歳未満」とすれば良いのに。今では少なくなっているのかもしれないけれど、中卒や高卒で社会人として仕事をしているこの年代の人も多いわけだし、現実問題として18歳から20歳までの2年間を「少年」というカテゴリーに入れることには違和感を感じます。

今回の事件は、余り熱心に情報を追いかけていなかったので、実は地元の浜松駅からの画像投稿があったなんて言うのも暫くしてから知ってビックリしたんですが、この犯人、自分の携帯からアップしてたんですね。なんか、最初から逮捕されることを目的に騒動を起こしていたんだろうか。本当に逃亡したいと思うなら、もっと頭を使わないと。さらに、「万引き」「異物混入」行為として撮影していた映像には、実は自分で商品を持ち込み、あたかもその行為のような感じで撮影していた所もあるようですね。店内の防犯カメラの映像を確認したと言う事なので、それは確実何だろうけど、そうなると万引き・異物混入と言う犯罪行為よりも、自分に注目して欲しい、構って欲しいみたいなことが原因なんだろうか。いずれにしても、大いに迷惑なわけですが。ただ、外から自分で持ち込んで棚におき、それに万引きしたような行為で撮影するにしても、お店側としても不審な行動として分からなかったんだろうか。これ、逆に見れば、外部から異物混入したものを知らない間に商品棚に置かれてそれでトラブルが発生したら、お店に対しての妨害行為になるわけですし。本当に店舗側の商品を万引き・異物混入したとしても、自分で商品を持ち込んで自作自演したとしても、お店側の対応というか、ある意味セキュリティ問題でもあるように感じます。

ところで、米原で逮捕されて東京に輸送される途中、報道各社が取材のために群がるわけですが、未成年と言う事で顔などは放送できないわけですし、さらには「どう言う気持ちですか」みたいな事を声がけしている記者(?)もいたけれど、あれで何か答えたとして放送できるのか? さらには、同級生男女から中学時代の様子などインタビューしていたけれど、あれ、例えば中学生とか小学生なんかにも「xxちゃん、どうだった」みたいな事を聞くけれど、それって良いのか? まずは、本来非公開とされるべき未成年者の情報を広める行為ですよね。さらには、今回は19歳だけど、小学生なんかに凄惨な事件の事を聞くのは、幼児虐待行為にもなるだろうし。特に今回の行為は、YouTubeに映像がアップされて回りに騒がれることが目的の一つと思えば、メディアとしてはもっと冷静に取り上げるべきだったのでは。最も、米原で逮捕される切っ掛けが、犯人らしい少年がいるという通報からだという事なので、それは色々と報道された結果かも知れません。でも、人を殺したりという事件でも無かったことを思うと、一寸報道のあり方も考えないといけないんじゃないかとも感じます。

一昔前、今のようにネットワークや画像配信サービスが一般的で無い時代には考えられなかった、現代だから生まれた劇場型犯罪と言っても良いでしょうね。ただ、観客となる我々はその映像に振り回されること無く、冷静に演者=犯人を見つめる冷静さが要求されるんでしょう。それってそのまま、ネットワークリテラシーにも繋がることだと思うけれど、なかなか普通の人には分からないことですよね。

0 件のコメント:

コメントを投稿