2014年4月22日

二代目政府専用機

産経新聞の記事から、次期政府専用機にB777を導入する方向で最終調整しているという話。まぁ、オバマ大統領の訪日に対してのお土産、と言う側面もあるんだろうなぁ。現行のB747にしても、日米貿易摩擦時代の産物ですからね。B787と言う話はあったけれど、キャパシティ的にちょっと手狭だろうというのは言われていましたからね。AirBusのA350は、まだ日本での実績(by JAL/ANA)も無いので、整備の点で不安が残るだろうし。

B777として、どの機体を導入するのだろうか。今のところ最大のB777-300ERというのが順当なんだろうけど、出来ればさらに大きなB777-9Xの方が何かと便利そう。ただし、B777-9Xは初号機が2020年にANAに初号機導入というスケジュールでは、平成31年(2019年)に現行機からの切替にはちょっと間に合わなそう。それに、現行のB777にしてもオーダーはずっと入っているんだろうから、あと5年、6年で導入出来るようにオーダーするにしても結構一杯一杯じゃ無いの?

以前とあるサイトで、日本と米国は大型機(ともにB747)を政府専用機として運用しているけれど、大型機になればなるほど利用出来る空港も限定されるわけで、外交とか万一の場合の緊急援助用途も考えると、B767とか中型機の方が良いのでは、という話が書かれていてなるほどと思ったんですが、とは言っても日本の場合は太平洋やユーラシア大陸を超えて、米国や欧州に飛ぶことも考えないといけないだろうから、そうなると選択肢としてはB787とかA350クラス以上の機体でないと困りますしね。まぁ、メインの政府専用機としてB777を1セット(2機)準備して、近距離・中距離用に、B787とかMRJとかサブの政府専用機を用意するというが良いかも。特にMRJは他国への売り込みという目的も生まれるだろうし。

ただ、2019年にB777-300ERベースの政府専用機を導入するとして、その頃にはJALもANAもB777は8x/9x系に以降、あるいはAirBusのA350系にシフトしつつあり、政府専用機も短命に終わってしまう、なんて言うことはないのか、それが心配です。本来なら、ここ最近のJAL/ANAのB747退役に合わせて、政府専用機も次期機種へ移行すべきだったんじゃ無いかと思うんですけどね。

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