2013年10月14日

HND-TSA (4) - 台湾新幹線

到着翌日、時差が1時間というのは助かります。朝食をラウンジで軽く食べた後、少し早めにホテルを出て台湾国鉄の台北駅へ向かいました。MRTだと一駅有りますが、歩いても15分掛からないくらいの距離ですから。で、台北駅に到着してちょっと拍子抜けするのは、駅舎の建物が結構こぢんまりとして小さいことと、電車の駅なら有るはずの線路が見えないこと。日本で地下駅っていうと、私は東京駅の京葉線とか総武線のホームくらいしか知りませんが、確かに全て地下に入れてしまえば、地上部分は楽ですよね。出も、その分後から増設するとかいうのは大変そうだし、ポイント切替なんかも大変そう。台湾も自信が多い場所ですけど、そう言う対策もどうなんでしょう。で、B1Fに降りて中国語表示される券売機と少し悪戦苦闘しながら、無事に台湾新幹線の切符をゲット。NTW$300位しか違わないので、グリーン車(ビジネス車両)です。
最初は始発の台北から終点の高雄までいってみようと思ってたんですが、片道1時間半位かかるので、それも大変と、途中の台中までを往復することに。台湾新幹線の外観は、日本では馴染みの無い黄色のストライプですが、中に入るとまんま日本の新幹線。でも、座席の指定番号が、一般車両の3+2に合わせて、A-C/D-Eと"B"が飛んでいるところ。飛行機の設定と同じですね。これがちょっと違和感を感じます。

12両編成の、日本で言うと特定駅にしか停車しない「のぞみタイプ」の新幹線。グリーン車も真ん中6号車一つだけ。それでも、往路の台北-台中間は、途中停車する「板橋駅」で数名乗り込んだだけで、乗車率60%位でした。私の横の席も空席のままで、非常に快適に過ごせました。
快適と言えば、この台湾新幹線の車内サービスは日本のJR各社にも見習って欲しいもの。先ず乗車すると、新聞がただで配布されます。乗り込むときに持っていく人もあるし、後からCAさんが「どうですか」と持ってきてくれます。まぁ台湾の地元紙なので私は取りませんでしたが。その後、お絞り、お菓子、ミネラルウォーターのボトルを配ってくれます。これだけでも感動していたのに、車内販売のカートが回ってきたのでコーヒーをリクエストすると、どうも飲み物もサービスの様で、お金を渡そうとすると「Service」と行って受け取りませんでした。昔は、グリーン車備え付けの自販機が無料だったことがあるけれど、それ以上のサービスですよね。これがたったNTW$300(約1000円)で受けられるのですからビックリです。
車内で笑ってしまったのが、前の座席後ろに接地されている、テーブルの背面。日本の新幹線にも車両毎の案内が印刷されていますが、書かれている車両の数が多いことを除けば、アイコンから内容から日本とほとんど同じ。

左下の黄色い部分はテーブルの過重上限の注意書きですが、これも日本と同じ「10kg」と書かれていて、本当に吹き出してしまいました。この車両の座席は、日本で言うと二昔くらい前のグリーン車の座席でしたが、AC110vの端子もあり、かなり便利。本当、うたた寝をしてハッと目を覚ましたら日本の新幹線に乗っていると勘違いするくらいです。途中の最高時速は282kmと表示されましたが、揺れなどもほとんど感じられず、その点でも「あぁ日本の新幹線と同じだ」と感じた次第です。
40分ちょっとで台中駅に到着したんですが、ここで大きな間違いに気がつきました。台中って結構大きな街だから、当然この駅も街中にあると思ってたんですよね。所が、この台中駅、日本で言うと「新大阪駅」みたいな感じで、市街地へはここから台湾鉄道のローカル線で移動しないといけない。流石に、そこまでして市内見物するほどの熱意も無いので、結局台中駅を見学してそのまま台北駅へとんぼ返りです(笑)。

乗車しているとき、通過駅を見なかったなと途中で気がつきました。よくよく見ると、通過する本線と、ホームに入る待避線の間に、東名高速道路路の遮音壁みたいな白い壁がせっちされているので、通過しているときに駅のホームが見えないんですよね。この台中の駅は、真ん中にガラスが入っているから見えるけれど。騒音とか突風防止のためなんでしょうか。それと、台湾の道路はアメリカなんかと同じ「右側通行」ですが、この台湾新幹線は日本と同じ「左側通行」なんですね。最終的に日本のシステムを入れたから何だろうか。いろいろと興味の種は尽きません。

結局「台湾新幹線に乗っただけ」の旅でしたが、なかなかおもしろかったですね。お昼少し過ぎに台北駅に戻ってきたので、今度は台北市内をぶらぶらする事にします。(続く...)

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