2013年8月8日

沖縄のヘリコプター事故

米軍のHH-60が沖縄の訓練地で墜落した事故の様子を、ずっとテレビ等で報道しているんですが、凄く違和感を感じるのが、この事故がまるで以前もあったような市街地に墜落したような事故のように報道していること。勿論、沖縄の人の感情とか、場所はどこであろうが事故は事故なんだけど、予め定められた訓練地域の中で、しかも訓練中のヘリコプターの事故を同列に扱うのはどうだろう。しかも、このHH-60は救難用のヘリコプターで、別に戦闘訓練とかしていたわけじゃ無い。第一には米軍の救助だろうけど、もしかしたら沖縄の一般人の緊急の時にも派遣されるかもしれないし、だいたい先の震災の時には多分福島に派遣されたかもしれない機体かも。

報道の中で特に気になるのが、事故が「わずか2kmしか民家から離れていない場所」で発生したと伝えていること。2kmという距離が十分か足りないかは場合にも寄るけれど、これがジェット機なら確かに2kmと言う距離は一瞬かもしれないけれど、ヘリコプターの場合だと結構な距離という印象になります。しかも、報道の中とか周辺の人のインタビューでは、やたらとオスプレイとの関連性を印象づけるような内容の映像が流れるけれど、それは別でしょう。先日のSFOで事故を起こしたAsiana機に関連づけしてANAとかJALのフライトの危険性を伝えるようなものですよね。

軍隊と聞くだけでアレルギーを発生させる人も多いんだろうけど、救難訓練であるとしたらそれはまた別の話ですよね。勿論、今回の事故が訓練中の事故なのか、あるいは何か不可抗力の事故なのか、原因は早々に明らかにする必要はあるけれど、少なくとも亡くなった乗員に対しては礼を尽くすべきですよね。同じような事故が、例えば自衛隊で発生したら、例えば海上保安庁で発生したら、例えば消防ヘリや防災ヘリで発生したら、同じような態度を取るのだろうか。同じ感情を持てないかもしれないけれど、何か憎しみありきみたいな報道のトーンにはメディアの意図的な目的を感じるし、聞いていても不愉快な感情しか感じないですね。

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